2.2.1 バッチジョブ実行システムのインストール
- 〈この項の構成〉
(1) AIXの場合
AIXへのインストール手順を次に示す。
なお,CD-ROMのディレクトリ名やファイル名は,ハードウェア環境などによって記述した内容と見え方が異なる。lsコマンドで確認し,表示されたファイル名をそのまま入力すること。
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ユーザ権限を設定する
バッチジョブ実行システムをインストールするホストに,スーパーユーザでログインする。または,suコマンドでユーザ権限をスーパーユーザに変更する。
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すべてのプログラムを終了する
既存のJP1シリーズのプログラム,およびバッチジョブ実行システムのプログラムが動作している場合,必ず停止する。
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バッチジョブ実行システムの媒体をセットする
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次のコマンドを実行して,CD-ROM装置をマウントする
/usr/sbin/mount -r -v cdrfs /dev/cd0 /cdrom
/cdromはCD-ROMデバイススペシャルファイルのマウントポイントである。マウントポイントディレクトリがない場合は,作成すること。なお,デバイススペシャルファイル名,およびマウントポイントは,使用する環境によって異なる場合がある。
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次のコマンドを実行して,Hitachi PP Installerを起動する
/cdrom/AIX/SETUP /cdrom※
注※ ここでは,マウントポイントに/cdromを仮定する。
Hitachi PP Installerが起動し,初期画面が表示される。
Hitachi PP Installerの初期画面の例を次に示す。
Hitachi PP Installer 05-14 L) List Installed Software. I) Install Software. D) Delete Software. Q) Quit. Select Procedure ===>
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Hitachi PP Installerの初期画面で「I」を入力する
インストールできるプログラムの一覧が表示される。
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バッチジョブ実行システムを選択して「I」を入力する
バッチジョブ実行システムがインストールされる。なお,プログラムを選択するには,カーソルを移動させてスペースバーで選択する。
インストール画面の例を次に示す。
PP-No. VR PP-NAME <@>001 P-1M12-A111 0810 uCosminexus Batch Job Execution Server : : F) Forward B) Backward J) Down K) Up Space) Select/Unselect I) Install Q) Quit
選択したPPの左側に,"<@>"が表示される。続いて[I]を入力すると,最下行に次に示すメッセージが表示される。
Install PP? (y: install, n: cancel)==>
ここで,[y]または[Y]を選択するとインストールが開始される。[n]または[N]を選択すると,インストールが中止され,PPインストール画面に戻る。
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インストールが正常終了したら,「Q」を入力する
Hitachi PP Installerの初期画面に戻る。
なお,インストール時にインストーラーのログとして次のファイルが作成される。
/opt/hitachi/bjex/instlog/BJEX_INST_LOG , /opt/hitachi/bjex/instlog/BJEX_INST_USERLOG
インストーラーのログファイルが作成されていない場合,次に示す問題が考えられる。
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インストーラーのログファイルが通常のファイルでない。
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インストーラーのログファイルを作成するディレクトリに書き込み権限がない。
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インストーラーのログファイルのパス名を構成する各ファイルパスに,同一のファイルが存在する。同一のファイルが存在する状態を次に示す。
"/opt"がディレクトリでない。
"/opt/hitachi"がディレクトリでない。
"/opt/hitachi/bjex"がディレクトリでない。
"/opt/hitachi/bjex/instlog"がディレクトリでない。
インストールが完了すると,デフォルトの環境が設定されている。デフォルトから設定を変更する場合については,「2.3 セットアップ」を参照のこと。
(2) Linuxの場合
Linuxへのインストール手順を次に示す。
なお,CD-ROMのディレクトリ名やファイル名は,ハードウェア環境などによって記述した内容と見え方が異なる。lsコマンドで確認し,表示されたファイル名をそのまま入力すること。
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ユーザ権限を設定する
バッチジョブ実行システムをインストールするホストに,スーパーユーザでログインする。または,suコマンドでユーザ権限をスーパーユーザに変更する。
-
すべてのプログラムを終了する
既存のJP1シリーズのプログラム,およびバッチジョブ実行システムのプログラムが動作している場合,必ず停止する。
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バッチジョブ実行システムの媒体をセットする
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次のコマンドを実行して,CD-ROM装置をマウントする
/bin/mount -r -o mode=0544 /dev/cdrom /mnt/cdrom
/mnt/cdromはCD-ROMデバイススペシャルファイルのマウントポイントである。マウントポイントディレクトリがない場合は,作成すること。なお,デバイススペシャルファイル名,およびマウントポイントは,使用する環境によって異なる場合がある。
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次のコマンドを実行して,Hitachi PP Installerを起動する
/cdrom/LINUX/SETUP /cdrom※
注※ ここでは,マウントポイントに/cdromを仮定する。
Hitachi PP Installerが起動し,初期画面が表示される。
Hitachi PP Installerの初期画面の例を次に示す。
Hitachi PP Installer 05-14 L) List Installed Software. I) Install Software. D) Delete Software. Q) Quit. Select Procedure ===>
-
Hitachi PP Installerの初期画面で「I」を入力する
インストールできるプログラムの一覧が表示される。
-
バッチジョブ実行システムを選択して「I」を入力する
バッチジョブ実行システムがインストールされる。なお,プログラムを選択するには,カーソルを移動させてスペースバーで選択する。
インストール画面の例を次に示す。
PP-No. VR PP-NAME <@>001 P-9S12-A111 0810 uCosminexus Batch Job Execution Server : : F) Forward B) Backward J) Down K) Up Space) Select/Unselect I) Install Q) Quit
選択したPPの左側に,"<@>"が表示される。続いて[I]を入力すると,最下行に次に示すメッセージが表示される。
Install PP? (y: install, n: cancel)==>
ここで,[y]または[Y]を選択するとインストールが開始される。[n]または[N]を選択すると,インストールが中止され,PPインストール画面に戻る。
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インストールが正常終了したら,「Q」を入力する
Hitachi PP Installerの初期画面に戻る。
なお,インストール時にインストーラーのログとして次のファイルが作成される。
/opt/hitachi/bjex/instlog/BJEX_INST_LOG , /opt/hitachi/bjex/instlog/BJEX_INST_USERLOG
インストーラーのログファイルが作成されていない場合,次に示す問題が考えられる。
-
インストーラーのログファイルが通常のファイルでない。
-
インストーラーのログファイルを作成するディレクトリに書き込み権限がない。
-
インストーラーのログファイルのパス名を構成する各ファイルパスに,同一のファイルが存在する。同一のファイルが存在する状態を次に示す。
"/opt"がディレクトリでない。
"/opt/hitachi"がディレクトリでない。
"/opt/hitachi/bjex"がディレクトリでない。
"/opt/hitachi/bjex/instlog"がディレクトリでない。
インストールが完了すると,デフォルトの環境が設定されている。デフォルトから設定を変更する場合については,「2.3 セットアップ」を参照のこと。