メッセージキューイングアクセス機能 TP1/Message Queue - Access 使用の手引

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

2.2.1 MQCクライアント機能の環境変数

UNIXの場合,MQCクライアント機能が使用する環境変数の設定形式は,MQCクライアント機能があるコンピュータのシェルによって異なります。

Windowsの場合,コントロールパネルを起動して環境変数を設定してください。

Java言語のJMSインタフェースを使用する場合は,uCosminexus Application Server上でリソースアダプタのプロパティ定義に次の環境変数を設定してください。

<この項の構成>
(1) ボーンシェルを使用する場合の形式(UNIX)
(2) Cシェルを使用する場合の形式(UNIX)
(3) Windowsでの形式
(4) JMSインタフェース使用時の環境変数の設定
(5) TP1/Server Baseと連携する場合の注意事項
(6) 環境変数の設定場所の有効性

(1) ボーンシェルを使用する場合の形式(UNIX)

 
$ DCMQCSRVHOSTNAME = 窓口となるMQCリスナサーバのホスト名
$ DCMQCSRVHOSTIP = 窓口となるMQCリスナサーバのIPアドレス
$ DCMQCSRVSERVNAME = 窓口となるMQCリスナサーバのサービス名
$ DCMQCSRVPORT = 窓口となるMQCリスナサーバのポート番号
〔$ DCMQCCLTHOSTIP = 自システムのIPアドレス〕
〔$ DCMQCCLTPORT = 自システムのポート番号〕
〔$ DCMQCTIMEREQ = MQCリスナサーバまたはMQCゲートウェイサーバからの
                     結果応答受信監視タイマ値〕
〔$ DCMQCTIMEGET = MQCゲートウェイサーバでのMQGET命令の
                     待ち合わせ最大時間〕
〔$ DCMQCTIMESEG = MQCリスナサーバまたはMQCゲートウェイサーバからの
                     継続セグメント受信監視タイマ値〕
〔$ DCMQCTIMECON = MQCリスナサーバまたはMQCゲートウェイサーバへの
                     最大接続試行時間〕
〔$ DCMQCSEGSIZE = 転送時のセグメントサイズ〕
〔$ DCMQCAPITRCOUT = APIトレースディスク出力要否〕
〔$ DCMQCAPITRCFILNUM = APIトレースファイル数〕
〔$ DCMQCAPITRCSIZE = APIトレース容量(エントリ数)〕
〔$ DCMQCAPITRCWRITE = APIトレース出力単位(エントリ数)〕
〔$ DCMQCEXPTRN = トランザクション処理方式の拡張要否〕
〔$ DCMQCDEFCON = 接続先情報定義ファイル読み込み要否〕
〔$ DCMQCDEFCONPATH = 接続先情報定義ファイルのパス〕
 
$ export DCMQCSRVHOSTNAME DCMQCSRVHOSTIP DCMQCSRVSERVNAME 
DCMQCSRVPORT DCMQCCLTHOSTIP DCMQCCLTPORT DCMQCTIMEREQ 
DCMQCTIMEGET DCMQCTIMESEG DCMQCTIMECON DCMQCSEGSIZE 
DCMQCAPITRCOUT DCMQCAPITRCFILNUM DCMQCAPITRCSIZE DCMQCAPITRCWRITE
DCMQCEXPTRN DCMQCDEFCON DCMQCDEFCONPATH

(2) Cシェルを使用する場合の形式(UNIX)

 
% setenv DCMQCSRVHOSTNAME  窓口となるMQCリスナサーバのホスト名
% setenv DCMQCSRVHOSTIP  窓口となるMQCリスナサーバのIPアドレス
% setenv DCMQCSRVSERVNAME  窓口となるMQCリスナサーバのサービス名
% setenv DCMQCSRVPORT  窓口となるMQCリスナサーバのポート番号
〔% setenv DCMQCCLTHOSTIP  自システムのIPアドレス〕
〔% setenv DCMQCCLTPORT  自システムのポート番号〕
〔% setenv DCMQCTIMEREQ  MQCリスナサーバまたはMQCゲートウェイサーバ
                           からの結果応答受信監視タイマ値〕
〔% setenv DCMQCTIMEGET  MQCゲートウェイサーバでのMQGET命令の
                           待ち合わせ最大時間〕
〔% setenv DCMQCTIMESEG  MQCリスナサーバまたはMQCゲートウェイサーバ
                           からの継続セグメント受信監視タイマ値〕
〔% setenv DCMQCTIMECON = MQCリスナサーバまたはMQCゲートウェイサーバへの
                            最大接続試行時間〕
〔% setenv DCMQCSEGSIZE  転送時のセグメントサイズ〕
〔% setenv DCMQCAPITRCOUT  APIトレースディスク出力要否〕
〔% setenv DCMQCAPITRCFILNUM  APIトレースファイル数〕
〔% setenv DCMQCAPITRCSIZE  APIトレース容量(エントリ数)〕
〔% setenv DCMQCAPITRCWRITE  APIトレース出力単位(エントリ数)〕
〔% setenv DCMQCEXPTRN  トランザクション処理方式の拡張要否〕
〔% setenv DCMQCDEFCON  接続先情報定義ファイル読み込み要否〕
〔% setenv DCMQCDEFCONPATH  接続先情報定義ファイルのパス〕

(3) Windowsでの形式

 
DCMQCSRVHOSTNAME 窓口となるMQCリスナサーバのホスト名
DCMQCSRVHOSTIP 窓口となるMQCリスナサーバのIPアドレス
DCMQCSRVSERVNAME 窓口となるMQCリスナサーバのサービス名
DCMQCSRVPORT 窓口となるMQCリスナサーバのポート番号
〔DCMQCCLTHOSTIP 自システムのIPアドレス〕
〔DCMQCCLTPORT 自システムのポート番号〕
〔DCMQCTIMEREQ MQCリスナサーバまたはMQCゲートウェイサーバからの
                     結果応答受信監視タイマ値〕
〔DCMQCTIMEGET MQCゲートウェイサーバでのMQGET命令の
                     待ち合わせ最大時間〕
〔DCMQCTIMESEG MQCリスナサーバまたはMQCゲートウェイサーバからの
                     継続セグメント受信監視タイマ値〕
〔DCMQCTIMECON MQCリスナサーバまたはMQCゲートウェイサーバへの
                     最大接続試行時間〕
〔DCMQCSEGSIZE 転送時のセグメントサイズ〕
〔DCMQCAPITRCOUT APIトレースディスク出力要否〕
〔DCMQCAPITRCFILNUM APIトレースファイル数〕
〔DCMQCAPITRCSIZE APIトレース容量(エントリ数)〕
〔DCMQCAPITRCWRITE APIトレース出力単位(エントリ数)〕
〔DCMQCEXPTRN トランザクション処理方式の拡張要否〕
〔DCMQCDEFCON = 接続先情報定義ファイル読み込み要否〕
〔DCMQCDEFCONPATH = 接続先情報定義ファイルのパス〕

(4) JMSインタフェース使用時の環境変数の設定

JMSインタフェースを使用する場合は,(1)〜(3)で示したMQCクライアント機能の環境変数に加えて,JMSインタフェース専用の環境変数を設定する必要があります。この設定では,uCosminexus Application Serverでリソースアダプタのプロパティ定義に設定します。詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド」を参照してください。

(a) デプロイおよびアンデプロイ時の注意事項(JMSインタフェース使用時)
(b) 環境変数の設定項目(JMSインタフェース使用時)

JMSインタフェースを使用する場合に設定する必要がある環境変数を次の表に示します。

表2-5 JMSインタフェース使用時に必要な環境変数

分類 設定項目 設定する内容
MQCクライアント機能共通 DCMQCSRVHOSTNAME 窓口となるMQCリスナサーバのホスト名
DCMQCSRVHOSTIP 窓口となるMQCリスナサーバのIPアドレス
DCMQCSRVSERVNAME 窓口となるMQCリスナサーバのサービス名
DCMQCSRVPORT 窓口となるMQCリスナサーバのポート番号
DCMQCCLTHOSTIP 自システムのIPアドレス
DCMQCCLTPORT 自システムのポート番号
DCMQCTIMEREQ MQCリスナサーバまたはMQCゲートウェイサーバからの結果応答受信監視タイマ値
DCMQCTIMEGET MQCゲートウェイサーバでのMQGET命令の待ち合わせ最大時間
DCMQCTIMESEG MQCリスナサーバまたはMQCゲートウェイサーバからの継続セグメント受信監視タイマ値
DCMQCTIMECON MQCリスナサーバまたはMQCゲートウェイサーバへの最大接続試行時間
DCMQCSEGSIZE 転送時のセグメントサイズ
DCMQCAPITRCOUT APIトレースディスク出力要否
DCMQCAPITRCFILNUM APIトレースファイル数
DCMQCAPITRCSIZE APIトレース容量(エントリ数)
DCMQCAPITRCWRITE APIトレース出力単位(エントリ数)
JMSインタフェース専用 ModelQueueName TemporaryQueueオブジェクト生成時のモデルキュー定義
TraceLevel JMSAPIトレース情報の出力レベル
PrfTraceLevel JMSPRFトレース情報の取得レベル
QueueConfigFileName キュー定義ファイル名

JMSインタフェースを使用する場合のMQCクライアント機能の環境変数の型は次のとおりです。
  • TraceLevelおよびPrfTraceLevel:java.lang.Integer型
  • その他の環境変数:すべてjava.lang.String型

(5) TP1/Server Baseと連携する場合の注意事項

(6) 環境変数の設定場所の有効性

接続先情報定義ファイルを読み込むかどうかによって,有効になる環境変数の設定場所が異なります。接続先情報定義ファイルを読み込む(DCMQCDEFCON=Y)場合,および接続先情報定義ファイルを読み込まない(DCMQCDEFCON=N)場合の,環境変数の設定場所の有効性を次の表に示します。

表2-6 接続先情報定義ファイルの読み込みの有無による環境変数の設定場所の有効性

環境変数名 指定する内容 DCMQCDEFCON=Y DCMQCDEFCON=N
接続先情報定義ファイル OSに設定する環境変数 接続先情報定義ファイル OSに設定する環境変数
DCMQCDEFCON 接続先情報定義ファイル読み込み要否
DCMQCDEFCONPATH 接続先情報定義ファイルのパス
DCMQCMGRNAME 接続先のMQサーバのキューマネジャ名
DCMQCSRVHOSTNAME 窓口となるMQCリスナサーバのホスト名
DCMQCSRVHOSTIP 窓口となるMQCリスナサーバのIPアドレス
DCMQCSRVSERVNAME 窓口となるMQCリスナサーバのサービス名
DCMQCSRVPORT 窓口となるMQCリスナサーバのポート番号
DCMQCCLTHOSTIP 自システムのIPアドレス
DCMQCCLTPORT 自システムのポート番号
DCMQCTIMEREQ MQCリスナサーバまたはMQCゲートウェイサーバからの結果応答受信監視タイマ値
DCMQCTIMEGET MQCゲートウェイサーバでのMQGET命令の待ち合わせ最大時間
DCMQCTIMESEG MQCリスナサーバまたはMQCゲートウェイサーバからの継続セグメント受信監視タイマ値
DCMQCTIMECON MQCリスナサーバまたはMQCゲートウェイサーバへの最大接続試行時間
DCMQCSEGSIZE 転送時のセグメントサイズ
DCMQCAPITRCOUT APIトレースディスク出力要否
DCMQCAPITRCFILNUM APIトレースファイル数
DCMQCAPITRCSIZE APIトレース容量(エントリ数)
DCMQCAPITRCWRITE APIトレース出力単位(エントリ数)
DCMQCEXPTRN トランザクション処理方式の拡張要否

(凡例)
○:有効になります。
−:無効になります。