MQT通信構成定義
TP1/Message Queueの定義のうち,MQT通信構成定義について説明します。
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概要
MQT通信構成定義は,OpenTP1のネットワークコミュニケーション定義の一つです。MQT通信構成定義は,MQT共通定義とTCP定義に分けられます。
MQT通信構成定義の定義ファイルは,OSのテキストエディタを使用して,定義ソースファイルを作成します。定義ソースファイルは,MQT共通定義とTCP定義にそれぞれに一つずつ作成します。定義ファイルの作成方法については,この章の「MQT定義オブジェクトファイルの作成手順」を参照してください。
種類
MQT通信構成定義の種類について,次の表に示します。
定義名 |
定義コマンド |
オプション |
オペランド |
定義内容 |
指定値 |
---|---|---|---|---|---|
MQT 共通 定義 |
(MQT環境定義) 指定数:1 |
なし |
MQT通信プロセス識別子 |
<16進数字> ((01〜ff)) |
|
なし |
ポート番号 |
<符号なし整数> ((1024〜65535)) |
|||
(タイマ定義) 指定数:0〜1 |
基本タイマ値 |
<符号なし整数> ((0〜60))《1》 (単位:秒) |
|||
基本タイマ値 (ミリ秒) |
<符号なし整数> ((0〜999))《0》 (単位:ミリ秒) |
||||
(バッファグループ定義) 指定数:1〜512 |
バッファグループ番号 |
<符号なし整数> ((1〜512)) |
|||
バッファ長 |
<符号なし整数> ((1024〜1073741824)) (単位:バイト) |
||||
バッファ数 |
<符号なし整数> ((1〜65535)) |
||||
拡張バッファ数 |
<符号なし整数> ((0〜65535))《0》 |
||||
TCP 定義 |
(TCP構成定義) 指定数:1 |
なし |
イニシエーションキュー名 |
<1〜48文字のMQ文字列> |
|
なし |
プロトコル種別 |
tcp |
|||
受信バッファグループ番号 |
<符号なし整数> ((1〜512)) |
||||
自システムのポート番号 |
<符号なし整数> ((1024〜65535)) |
||||
自システムのサービス名 |
<1〜32文字の識別子(ハイフン(-)を含む)> |
||||
イニシエーションキュー監視タイマ値 |
<符号なし整数> ((0〜65535))《60》 (単位:秒) |
||||
終了処理監視タイマ値 |
<符号なし整数> ((0,10〜65535))《360》 (単位:秒) |
||||
チャネル確立完了監視タイマ値 |
<符号なし整数> ((0〜65535))《60》 (単位:秒) |
||||
MQTトレースのディスク出力要否 |
《yes》|no |
||||
バッファ格納個数 |
<符号なし整数> ((10〜2147483647))《2500》 |
||||
トレースファイル個数 |
<符号なし整数> ((3〜99))《3》 |
||||
トレースバッファサイズ |
<符号なし整数> ((20480〜128000000))《20480》 (単位:バイト) |
||||
なし |
イニシエーションキュー監視方式 |
《time》|event |
|||
(クラスタセンダTCP構成定義) 指定数:1 |
なし |
プロトコル種別 |
tcp |
||
チャネル要求監視間隔 |
<符号なし整数> ((1〜65535))《5》 (単位:秒) |
||||
終了処理監視タイマ値 |
<符号なし整数> ((0,10〜65535))《360》 (単位:秒) |
||||
MQTトレースのディスク出力要否 |
《yes》|no |
||||
バッファ格納個数 |
<符号なし整数> ((10〜2147483647))《2500》 |
||||
トレースファイル個数 |
<符号なし整数> ((3〜99))《3》 |
||||
トレースバッファサイズ |
<符号なし整数> ((20480〜128000000))《20480》 (単位:バイト) |
||||
(クラスタレシーバTCP構成定義) 指定数:1 |
なし |
プロトコル種別 |
tcp |
||
受信バッファグループ番号 |
<符号なし整数> ((1〜512)) |
||||
自システムのポート番号 |
<符号なし整数> ((1024〜65535)) |
||||
自システムのサービス名 |
<1〜32文字の識別子 (ハイフン(-)を含む)> |
||||
チャネル要求監視間隔 |
<符号なし整数> ((1〜65535))《5》 (単位:秒) |
||||
終了処理監視タイマ値 |
<符号なし整数> ((0,10〜65535))《360》 (単位:秒) |
||||
開始要求受信監視タイマ値 |
<符号なし整数> ((0〜65535))《60》 (単位:秒) |
||||
MQTトレースのディスク出力要否 |
《yes》|no |
||||
バッファ格納個数 |
<符号なし整数> ((10〜2147483647))《2500》 |
||||
トレースファイル個数 |
<符号なし整数> ((3〜99))《3》 |
||||
トレースバッファサイズ |
<符号なし整数> ((20480〜128000000))《20480》 (単位:バイト) |
||||
(チャネル定義) 指定数:1〜255※ |
なし |
チャネル名 |
<1〜20文字のMQ文字列> |
||
チャネルタイプ |
sender|server| receiver|requester| clussdr|clusrcvr| defsnd|defsrv|defrcv| defreq|defcsn |
||||
なし |
バッチサイズ |
<符号なし整数> ((1〜9999)) チャネルタイプがsender,server,receiver,またはrequesterの場合《1》 チャネルタイプがclussdrまたはclusrcvrの場合《50》 |
|||
なし |
転送キュー名 |
<1〜48文字のMQ文字列> |
|||
最大メッセージ長 |
<符号なし整数> ((1024〜127996000)) (単位:バイト) |
||||
最大セグメントサイズ |
<符号なし整数> ((1024〜1073741824)) (単位:バイト) |
||||
なし |
メッセージシーケンス番号の最大値 |
<符号なし整数> ((100〜999999999)) 《999999999》 |
|||
送信バッファグループ番号 |
<符号なし整数> ((1〜512)) |
||||
受信バッファグループ番号 |
<符号なし整数> ((1〜512)) |
||||
バッファ方式 |
seg|《msg》 |
||||
メッセージ編集出口編集用バッファグループ番号 |
<符号なし整数> ((1〜512)) |
||||
メッセージ編集出口編集用バッファ数 |
<符号なし整数> ((1〜65535)) |
||||
なし |
チャネルの確立方法 |
auto|manual|auto2 チャネルタイプがsender,server,receiver,またはrequesterの場合《manual》 チャネルタイプがclussdr,またはclusrcvrの場合《auto》 |
|||
短期確立再試行の要否 |
《yes》|no |
||||
短期確立再試行の回数 |
<符号なし整数> ((1〜999999999))《10》(単位:回) |
||||
短期確立再試行の間隔 |
<符号なし整数> ((0〜999999999))《60》(単位:秒) |
||||
長期確立再試行の要否 |
《yes》|no |
||||
長期確立再試行の回数 |
<符号なし整数> ((1〜999999999))《999999999》(単位:回) |
||||
長期確立再試行の間隔 |
<符号なし整数> ((0〜999999999))《1200》(単位:秒) |
||||
MQプロトコル障害再試行の要否 |
《yes》|no |
||||
自システムのIPアドレス |
<符号なし整数> ((0〜255)) (形式:nnn.nnn.nnn.nnn) |
||||
自システムのホスト名 |
<1〜255バイトの文字列> |
||||
自システムのポート番号 |
<符号なし整数> ((1024〜65535)) |
||||
自システムのサービス名 |
<1〜32文字の識別子 (ハイフン(-)を含む)> |
||||
自システムのポート番号使用数 |
<符号なし整数> ((1〜64512))《1》 |
||||
相手システムのホストのIPアドレス |
<符号なし整数> ((0〜255)) (形式:nnn.nnn.nnn.nnn) |
||||
相手システムのホスト名 |
<1〜255バイトの文字列> |
||||
相手システムのホストのポート番号 |
<符号なし整数> ((1024〜65535)) |
||||
相手システムのホストのサービス名 |
<1〜32文字の識別子 (ハイフン(-)を含む)> |
||||
チャネル確立応答受信監視タイマ値 |
<符号なし整数> ((0〜8191))《30》 (単位:秒) |
||||
確認メッセージ受信監視タイマ値 |
<符号なし整数> ((0〜8191)) チャネルタイプがsender,またはserverの場合《10》 チャネルタイプがclussdrの場合《30》 (単位:秒) |
||||
継続セグメント受信監視タイマ値 |
<符号なし整数> ((0〜8191)) チャネルタイプがreceiver,またはrequesterの場合《10》 チャネルタイプがclusrcvrの場合《30》 (単位:秒) |
||||
転送キュー監視間隔 |
<符号なし整数> ((0〜8191))《60》 (単位:秒) |
||||
転送キュー監視回数 |
<符号なし整数> ((0〜2147483647))《1》 (単位:回) |
||||
切断時間間隔での監視の要否 |
《yes》|no |
||||
切断時間間隔 |
<符号なし整数> ((0〜999999)) チャネルタイプがsender,またはserverの場合《60》 チャネルタイプがclussdr,またはclusrcvrの場合《6000》 (単位:秒) |
||||
タイムアウト時のチャネル確立再試行の要否 |
yes|no 《yes》 |
||||
ハートビート間隔 |
<符号なし整数> ((0〜999999))《300》 (単位:秒) |
||||
バッチ終了待ちタイマ値 |
<符号なし整数> ((0〜999999))《0》 (単位:秒) |
||||
バッチ終了待ちタイマ値(ミリ秒) |
<符号なし整数> ((0〜999))《0》 (単位:ミリ秒) |
||||
継続メッセージ受信監視タイマ値 |
<符号なし整数> ((0〜999999)) 《tim3オペランドの指定値》 (単位:秒) |
||||
送信出口ユーザデータ |
<1〜32バイトの文字列> 《32バイトのスペース文字》 |
||||
受信出口ユーザデータ |
<1〜32バイトの文字列> 《32バイトのスペース文字》 |
||||
メッセージ編集出口ユーザデータ |
<1〜32バイトの文字列> 《32バイトのスペース文字》 |
||||
セキュリティ出口ユーザデータ |
<1〜32バイトの文字列> 《32バイトのスペース文字》 |
||||
送信出口名 |
<1〜128バイトの文字列> 《128バイトのスペース文字》 |
||||
受信出口名 |
<1〜128バイトの文字列> 《128バイトのスペース文字》 |
||||
メッセージ出口名 |
<1〜128バイトの文字列> 《128バイトのスペース文字》 |
||||
セキュリティ出口名 |
<1〜128バイトの文字列> 《128バイトのスペース文字》 |
||||
TCP/IP出力用バッファサイズ |
<符号なし整数> ((1024〜262144)) (単位:バイト) |
||||
TCP/IP入力用バッファサイズ |
<符号なし整数> ((1024〜262144)) (単位:バイト) |
||||
TCP/IP確立確認回数 |
<符号なし整数> ((1〜65535))《10》 (単位:回) |
||||
TCP/IP確立確認間隔 |
<符号なし整数> ((1〜65535))《1》 (単位:秒) |
||||
変換CCSID |
<符号なし整数> ((1〜65535)) |
||||
非永続メッセージ転送速度 |
normal|《fast》 |
||||
なし |
転送キュー監視方式 |
time|《event》 |
|||
クラスタ名 |
<1〜48文字のMQ文字列> |
||||
ネットワーク接続優先順位 |
<符号なし整数> ((0〜9))《0》 |
||||
強制確立確認条件 |
off|name|《qmgr》| ipaddr|all |
||||
なし |
注釈 |
<1〜64バイトの文字列> 《64バイトのスペース文字》 |
|||
MCAユーザID |
<1〜64バイトの文字列> 《64バイトのスペース文字》 |
||||
MCAタイプ |
《process》|thread |
||||
送信チャネルジャーナル出力条件 |
《flush》|noflush |
||||
(チャネル終了定義) 指定数:mqtalcchaと同数 |
なし |
なし |
なし |
なし |
- 注※
-
TCP定義にmqttcp定義コマンドを指定する場合,チャネルタイプがsender,server,receiver,またはrequesterのどれかを指定したとき,mqtalccha定義コマンドは最大255個指定できます(デフォルトチャネル定義は含みません)。
TCP定義にmqttcpcs定義コマンドを指定する場合,チャネルタイプがclussdrのmqtalcchaコマンドを最大10個指定できます(デフォルトチャネル定義は含みません)。
TCP定義にmqttcpcr定義コマンドを指定する場合,チャネルタイプがclusrcvrのmqtalccha定義コマンドを1個指定できます。
MQT共通定義の指定順序
MQT通信構成定義のうち,MQT共通定義のコマンドの詳細を説明します。
MQT共通定義のコマンドの指定順序を次に示します。
TCP定義の指定順序
MQT通信構成定義のうち,TP1/Message Queueの次のTCP定義コマンドを指定する順序を説明します。
-
TCP定義コマンドの指定順序
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TCP定義コマンド(デフォルトチャネル定義)の指定順序
-
クラスタセンダTCP定義コマンドの指定順序
-
クラスタセンダTCP定義コマンド(デフォルトチャネル定義)の指定順序
-
クラスタレシーバTCP定義コマンドの指定順序
TCP定義コマンドの指定順序
TCP定義コマンドの指定順序について,次に示します。
TCP定義コマンド(デフォルトチャネル定義)の指定順序
TCP定義コマンド(デフォルトチャネル定義)の指定順序について,次に示します。
クラスタセンダTCP定義コマンドの指定順序
クラスタセンダTCP定義コマンドの指定順序について,次に示します。
クラスタセンダTCP定義コマンド(デフォルトチャネル定義)の指定順序
クラスタセンダTCP定義コマンド(デフォルトチャネル定義)の指定順序について,次に示します。
クラスタレシーバTCP定義コマンドの指定順序
クラスタレシーバTCP定義コマンドの指定順序について,次に示します。