分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/OSAS-NIF編

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3.1.7 dc_mcf_sendrecv同期型メッセージの送受信

<この項の構成>
(1) 形式
(2) 機能
(3) UAPで値を設定する引数
(4) OpenTP1から値が返される引数
(5) リターン値

(1) 形式

ANSI C,C++ の形式
 
#include<dcmcf.h>
int dc_mcf_sendrecv (DCLONG action, DCLONG commform, 
                     char *termnam, char *resv01, 
                     char *senddata, DCLONG sdataleng, 
                     char *recvdata, DCLONG *rdataleng, 
                     DCLONG inbufleng, DCLONG *time, 
                     DCLONG resv02)
 
K&R版C の形式
 
#include<dcmcf.h>
int dc_mcf_sendrecv(action, commform, termnam, resv01,
                    senddata, sdataleng, recvdata,
                    rdataleng, inbufleng, time, resv02)
DCLONG action;
DCLONG commform;
char   *termnam;
char   *resv01;
char   *senddata;
DCLONG sdataleng;
char   *recvdata;
DCLONG *rdataleng;
DCLONG inbufleng;
DCLONG *time;
DCLONG resv02;
 

(2) 機能

同期型でメッセージを送信したあと,同期型でメッセージを受信します。

dc_mcf_sendrecv関数では,相手システムへ送る論理メッセージのうち,一つのセグメントを送信できます。必要なセグメントの数だけdc_mcf_sendrecv関数を発行することによって,一つの論理メッセージを送信できます。メッセージの最終セグメントを送信すると,dc_mcf_sendrecv関数は相手システムからの応答を待ちます。応答が届くと,そのメッセージの先頭セグメントを受信します。

中間セグメントおよび最終セグメントを受信する場合は,dc_mcf_recvsync関数を発行してください。

セグメントを送信する領域の形式と受信する領域の形式をそれぞれ示します。Lは,バッファ形式1の場合は8バイト,バッファ形式2の場合は4バイトです。

[図データ]

(3) UAPで値を設定する引数

(4) OpenTP1から値が返される引数

(5) リターン値

リターン値 リターン値
(数値)
意味
DCMCFRTN_00000 0 正常に終了しました。
DCMCFRTN_71002 -12002 メッセージキューへの入出力処理時に障害が発生しました。
メッセージキューが閉塞されています。
メッセージキューが割り当てられていません。
sdatalengに32000バイトを超える値を設定しています。
MCFが終了処理中のため,メッセージの送受信を受け付けられません。
DCMCFRTN_71003 -12003 メッセージキューが満杯です。
DCMCFRTN_71004 -12004 メッセージを格納するバッファをメモリ上に確保できませんでした。
DCMCFRTN_71108 -12108 メッセージを送信しようとしましたが,送信先の管理テーブルが確保できませんでした。
プロセスのローカルメモリが不足しています。
DCMCFRTN_72000 -13000 <MHPの実行でリターンした場合>
先頭セグメントを受信するdc_mcf_receive関数を呼び出す前に,dc_mcf_sendrecv関数を呼び出しています。
DCMCFRTN_72001 -13001 termnamに設定した論理端末名称が間違っています。
dc_mcf_sendrecv関数を呼び出せない論理端末を設定しています。
DCMCFRTN_72005 -13005 先頭セグメントまたは中間セグメントを送信するdc_mcf_sendrecv関数で,長さが0バイトのセグメントを送信しています。
DCMCFRTN_72013 -13013 inbuflengの指定値を超えるセグメントを受信しました。inbuflengの指定値を超えた部分は切り捨てられました。
DCMCFRTN_72016 -13016 actionに設定した値が間違っています。
resv01に設定した値が間違っています。
引数に設定した値に間違いがあります。
DCMCFRTN_72024 -13024 commformに設定した値が間違っています。
DCMCFRTN_72026 -13026 actionに設定したセグメント種別(DCMCFESIまたはDCMCFEMI)の値が間違っています。
DCMCFRTN_72036 -13036 inbuflengの指定値が不足しています。バッファ形式1の場合は9バイト以上,バッファ形式2の場合は5バイト以上の領域を確保してください。
DCMCFRTN_72041 -13041 単一セグメントを送信するdc_mcf_sendrecv関数で,長さが0バイトのセグメントを送信しています。
DCMCFRTN_73001 -14001 メッセージの送受信処理中に障害が発生しました。
DCMCFRTN_73002 -14002 論理端末が閉塞しています。
DCMCFRTN_73004 -14004 メッセージの送信処理中にタイムアウトが発生しました。
DCMCFRTN_73005 -14005 メッセージの受信処理中にタイムアウトが発生しました。
DCMCFRTN_73008 -14008 運用コマンドまたは障害による論理端末閉塞処理中に,dc_mcf_sendrecv関数を呼び出しました。
DCMCFRTN_73009 -14009 論理端末の閉塞解除の処理中に,dc_mcf_sendrecv関数を呼び出しました。
DCMCFRTN_73010 -14010 入力メッセージ編集UOCまたは出力メッセージ編集UOCで障害が発生しました。
DCMCFRTN_73015 -14015 出力先の論理端末は,ほかのUAPで仕掛り中です。
DCMCFRTN_73018 -14018 resv02に設定した値が間違っています。
上記以外 プログラムの破壊などによる,予期しないエラーが発生しました。
(凡例)
−:該当しません。