分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/OSAS-NIF編

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2.6.2 UAPとのメッセージ送受信に関するタイマ監視

TP1/NET/OSAS-NIFは,reply型論理端末で問い合わせメッセージを受信してUAPを起動したあと,UAPから応答メッセージを受け付けるまで時間監視します。

タイマ監視をするかどうか,および監視タイマ値は,MCF通信構成定義(mcftalcle -d)のrplytimオペランドで指定します。監視タイマ値に0を指定すると,時間監視はしません。

TP1/NET/OSAS-NIFのUAPとのタイマ監視の種類と内容を次の表に示します。また,UAPとのタイマ監視の範囲について図2-22に示します。

表2-5 UAPとのタイマ監視の種類と内容

タイマ監視の種類と内容 内容 タイムアウト時のTP1/NET/OSAS-NIFの処理
応答監視タイマ 相手システムから問い合わせメッセージを受信して,入力キューへ登録後,UAPから応答メッセージの送信を受け付けるまでの時間の監視 論理端末を閉塞します。
送信処理を中断します。
応答メッセージは送信済みとして処理します。
UAPからの応答メッセージの送信受け付け待ちの状態で,論理端末が閉塞したとき,論理端末の閉塞解除処理で,相手システムから通番問い合わせ要求を受信後,UAPから応答メッセージの送信を受け付けるまでの時間の監視 問い合わせメッセージは未受信として処理します。
UAPからの応答メッセージの送信受け付け待ちの状態で,論理端末が閉塞したとき,論理端末の閉塞解除処理で,相手システムから再送された問い合わせメッセージを受信後UAPから応答メッセージの送信を受け付けるまでの時間の監視 論理端末を閉塞します。
問い合わせメッセージの受信を拒否します。

図2-22 UAPとのタイマ監視の範囲の例

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