分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/OSAS-NIF編
TP1/NET/OSAS-NIFを使用してメッセージの送受信をする場合,ユーザはコネクションと論理端末を対応づけて定義をする必要があります。
コネクションは,システム間でメッセージの送受信をするための論理的な通信路です。コネクションはTP1/NET/OSAS-NIFの通信管理側の通信接点であり,TP1/NET/OSAS-NIFと通信管理はコネクション単位にメッセージの送受信をします。コネクションはNIF/OSIプロトコルのアソシエーションに対応します。
コネクションはMCF通信構成定義(mcftalccn)で指定します。TP1/NET/OSAS-NIFでは,システムに1〜512のコネクションを定義できます。
論理端末(LE)は,通信相手システムとのメッセージの送受信のため,コネクションに対して通信を要求します。論理端末はTP1/NET/OSAS-NIFのUAP側の通信接点であり,TP1/NET/OSAS-NIFとUAPは論理端末単位にメッセージの送受信をします。論理端末はNIF/OSIプロトコルのエージェント(AT)に対応します。エージェントには,コネクションの管理,およびエージェントの初期化,管理をするエージェントマネジャ(ATM)があります。
論理端末はMCF通信構成定義(mcftalcle)で指定します。TP1/NET/OSAS-NIFでは,論理端末は一つのコネクションに対し,複数指定できます。論理端末を複数指定した場合,その中の一つを代表論理端末にします。代表論理端末は,コネクションに関するイベントを受信します。
コネクションと論理端末の関係を次の図に示します。
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