分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/OSAS-NIF編
このマニュアルは,TP1/NET/OSAS-NIFの概要,機能,操作,および運用について説明したものです。
このマニュアルに記載するプログラムプロダクトは次のとおりです。
適用OS:AIX 5L V5.1,AIX 5L V5.2,AIX 5L V5.3
本文中に記載されている製品のうち,このマニュアルの対象製品ではない製品については,OpenTP1 Version 7対応製品の発行時期をご確認ください。
OpenTP1システムの通信にNIF/OSIプロトコルを使用するシステム管理者およびシステム設計者を対象としています。また,オンラインやOpenTP1システムの基礎的な知識を持っていて,次のマニュアルの内容を理解されていることを前提としています。
このマニュアルは,次に示す章と付録から構成されています。
このマニュアルは,利用目的に合わせて章を選択して読むことができます。利用目的別に,次の流れに従ってお読みいただくことをお勧めします。
このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。
JISコード配列のキーボードとASCIIコード配列のキーボードとの違いについて
JISコード配列とASCIIコード配列では,次に示すコードで入力文字の違いがあります。このマニュアルの文字入力例(コーディング例)の表記は,JISコード配列(日本語のキーボード)に従った文字に統一しています。
| コード | JISコード配列 | ASCIIコード配列 |
|---|---|---|
| (5c)16 | '¥'(円記号) | '\'(バックスラッシュ) |
| (7e)16 | ' ̄'(オーバライン) | '〜'(チルド) |
このマニュアルで使用する各種の記号を説明します。
文法の記述形式について説明する記号です。
| 文法記述記号 | 意味 |
|---|---|
| 〔 〕 | この記号で囲まれている項目は省略できることを示します。
|
| | (ストローク) |
この記号で仕切られた項目は選択できることを示します。
|
| { } | この記号で囲まれている複数の項目のうちから一つを選択することを示します。
|
| {{ }} | この記号で囲まれた複数の項目が一つの繰り返し項目の単位であり,繰り返し指定できることを示します。
|
| _ (下線) |
この記号で示す項目は,オペランド,オプションまたはコマンド引数を省略した場合の省略時解釈値を示します。
下線がない予約語は,補助語なので書いても書かなくてもかまいません。 |
| … | この記号で示す直前の一つの項目を繰り返し指定できることを示します。 ただし,項目が括弧で囲まれている場合,括弧全体が一つの項目となります。 |
| △ (白三角) |
空白を示します。
|
ユーザ指定値の範囲などを説明する記号です。
| 属性表示記号 | 意味 |
|---|---|
| 〜 | この記号のあとにユーザ指定値の属性を示します。 |
| 《 》 | ユーザが指定を省略したときの省略時解釈値を示します。 |
| 〈 〉 | ユーザ指定値の構文要素を示します。 |
| (( )) | ユーザ指定値の指定範囲を示します。 |
ユーザ指定値の内容を説明する記号です。
| 構文要素記号 | 意味 |
|---|---|
| 〈英字〉 | アルファベット(A〜Z,a〜z)と_(アンダスコア) |
| 〈英字記号〉 | アルファベット(A〜Z,a〜z)と#,@,\ |
| 〈英数字〉 | 英字と数字(0〜9) |
| 〈英数字記号〉 | 英字記号と数字(0〜9) |
| 〈符号なし整数〉 | 数字列(0〜9) |
| 〈16進数字〉 | 数字(0〜9)とアルファベット(A〜F,a〜f) |
| 〈識別子〉 | 先頭がアルファベットの英数字列 |
| 〈記号名称〉 | 先頭が英字記号の英数字記号列 |
| 〈文字列〉 | 任意の文字の配列 |
| 〈パス名〉 | 記号名称,/,および.(ピリオド) (ただし,パス名は使用するOSに依存) |
このマニュアルで使用する製品名称の略称を次に示します。
| 製品名称 | 略称 | |
|---|---|---|
| AIX 5L V5.1 | AIX | |
| AIX 5L V5.2 | ||
| AIX 5L V5.3 | ||
| uCosminexus TP1/Message Control | TP1/Message Control | |
| uCosminexus TP1/Message Control/Tester | TP1/Message Control/Tester | |
| uCosminexus TP1/NET/Library | TP1/NET/Library | |
| uCosminexus TP1/NET/OSAS-NIF | TP1/NET/OSAS-NIF | |
| uCosminexus TP1/Server Base | TP1/Server Base | |
| XNF/AS/ACONARC | XNF/AS | XNF |
| XNF/AS/BASE | ||
| XNF/AS/OSI Extension | ||
| XNF/AS/WAN | ||
このマニュアルで使用する英略語の一覧を次に示します。
| 英略語 | 英字での表記 |
|---|---|
| ACSE | Association Control Service Element |
| AT | Agent |
| ATM | Agent Manager |
| CCP | Communication Control Processor |
| ECS/VTAM | Extended Communication Support/Virtual Telecommunication Access Method |
| HNA | Hitachi Network Architecture |
| LE | Logical Entity |
| MCF | Message Control Facility |
| MHP | Message Handling Program |
| NIF/OSI | Network Interface Feature/Open Systems Interconnection |
| OS | Operating System |
| RPC | Remote Procedure Call |
| SPP | Service Providing Program |
| TMS-4V/SP | Transaction Management System-4V/System Product |
| UAP | User Application Program |
このマニュアルでは,常用漢字を使用することを基本としていますが,次に示す用語については,常用漢字以外の漢字を使用しています。
個所(かしょ) 閉塞(へいそく)
1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。
COBOL言語仕様は,CODASYL(the Conference on Data Systems Languages:データシステムズ言語協議会)によって,開発された。OpenTP1のユーザアプリケーションプログラムのインタフェース仕様のうち,データ操作言語(DML Data Manipulation Language)の仕様は,CODASYL COBOL(1981)の通信節,RECEIVE文,SEND文,COMMIT文,及びROLLBACK文を参考にし,それに日立製作所独自の解釈と仕様を追加して開発した。原開発者に対し謝意を表すとともに,CODASYLの要求に従って以下の謝辞を掲げる。なお,この文章は,COBOLの原仕様書「CODASYL COBOL JOURNAL OF DEVELOPMENT 1984」の謝辞の一部を再掲するものである。
いかなる組織であっても,COBOLの原仕様書とその仕様の全体又は一部分を複製すること,マニュアルその他の資料のための土台として原仕様書のアイデアを利用することは自由である。ただし,その場合には,その刊行物のまえがきの一部として,次の謝辞を掲載しなければならない。書評などに短い文章を引用するときは,"COBOL"という名称を示せば謝辞全体を掲載する必要はない。
COBOLは産業界の言語であり,特定の団体や組織の所有物ではない。
CODASYL COBOL委員会又は仕様変更の提案者は,このプログラミングシステムと言語の正確さや機能について,いかなる保証も与えない。さらに,それに関連する責任も負わない。
次に示す著作権表示付資料の著作者及び著作権者
FLOW-MATIC(Sperry Rand Corporationの商標),
Programming for the Univac(R)I and II,Data Automation Systems,
Sperry Rand Corporation 著作権表示1958年,1959年;
IBM Commercial Translator Form No.F 28-8013,IBM著作権表示1959年;
FACT,DSI 27A5260-2760,Minneapolis-Honeywell,著作権表示1960年
は,これら全体又は一部分をCOBOLの原仕様書中に利用することを許可した。この許可は,COBOL原仕様書をプログラミングマニュアルや類似の刊行物に複製したり,利用したりする場合にまで拡張される。
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