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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/XMAP3編


MCF定義オブジェクトの解析

対応する定義ソースが不明となったMCF定義オブジェクトファイルの内容を知りたい場合に,MCF定義オブジェクトの解析をします。ここでは,MCF定義オブジェクト解析コマンドについて説明します。

〈このページの構成〉

形式

mcfxpr -i 〔パス名〕解析対象オブジェクトファイル名

機能

TP1/NET/XMAP3のプロトコル固有定義オブジェクトファイル(または,これと共通定義を結合したMCF通信構成定義オブジェクトファイル)を解析し,定義ソースの形式で標準出力します。

オプション

●-i 〔パス名〕解析対象オブジェクトファイル名  〜〈1〜8文字の英数字〉

定義オブジェクトが格納されているファイル名を指定します。

出力例

#############################################################
         MCF communication configuration definition
                      XMAP3 definition
#############################################################
   OBJECT FILE NAME : xxxxxxxx
   VV-RR            : vv-rr
   DATE             : yyyy-mm-dd hh:mm:ss
#############################################################
 mcftxp
   -m msgkey     = 'PF11'
   -m timeoutlog = yes
   -o opcolor    = 2
   -o opreverse  = no
  *-o opfield1   = 0
  *-o opfield2   = 0
  *-o opfield3   = 0
  *-o opfield4   = 0
   -n            = mapserv1
 
・
・
・
 
 mcftalccn
   -c            = XPNCN1
   -p            = xp
   -g sndbuf     = 1
   -g rcvbuf     = 2
   -e msgbuf     = 3
   -e count      = 5
   -i            = manual
   -b bretry     = no
   -b bretrycnt  = 3
   -b bretryint  = 60
  *-b dretry     = no
   -S svname     = xppDSP01
   -S type       = DSP
  *-w ercvtim    = 60
 mcftalcle
   -l            = XPNLE101
   -t            = any
   -m mmsgcnt    = 0
   -m dmsgcnt    = 0
   -k quekind    = memory
   -o aj         = yes
   -G groupsend  = no
 
・
・
・
 
 mcftalcle
   -l            = XPNLE102
 
・
・
・
 
 mcftalced
 
・
・
・
 
######################## End Of File ########################

解析結果

定義オブジェクト解析コマンドは,その解析結果を定義ソースの形式で出力します。出力される内容は解析結果であり,記述形式は元の定義ソースの記述形式とは一致しません。定義ソースと定義オブジェクト解析結果の差異を次の表に示します。

表7‒4 定義ソースと定義オブジェクト解析結果の差異

項目

定義ソース

定義オブジェクト解析結果

注釈文

書き込みできる。

出力しない。

省略値の扱い

省略できる。

限定公開部分も含めて,省略値を出力する。

限定公開部分の表記方法

一般公開部分と差異なし。

バージョン7での限定公開機能の行の先頭に,"*"を付与する。

定義コマンド名とオプションの表記方法

1行に表記できる。

(例)

mcftalccn -c XPNCN1

定義コマンド名を表記後,改行する。また,オプションに"="を付記する。

(例)

mcftalccn

-c = XPNCN1

1定義コマンドが複数の行にわたる場合

継続記号""を付与する。

(例)

mcftalccn -c XPNCN1 \

-p xp

継続記号は出力しない。

(例)

mcftalccn

-c = XPNCN1

-p = xp

1定義オプションに複数のオペランドを指定する場合

複数のオペランドをまとめて二重引用符(")で囲む。

(例)

mcftalccn -g "sndbuf=1 rcvbuf=2"

個々のオペランドに対してオプションを付記する。

(例)

mcftalccn

-g sndbuf = 1

-g rcvbuf = 2

その他

なし

  • ファイル名などを記したタイトルが出力される。

  • 定義オブジェクト生成時の補正によって,実際の指定値とは異なる内容が出力される場合がある。

  • 定義ソースと該当コマンドのバージョンの差異によって,解析結果にサポート内容の過不足がある場合がある。

注意事項

解析対象が不正であった場合は,正常に動作しないことがあります。