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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/XMAP3編


COBOL-UAP作成用プログラムインタフェースの一覧

TP1/NET/XMAP3で使用するCOBOL-UAP作成用プログラムインタフェースについて,COBOL言語,およびデータ操作言語に分けて説明します。

なお,UAP作成の詳細については,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成の手引」を参照してください。

〈このページの構成〉

COBOL言語のプログラムインタフェース

COBOL言語でUAPを作成する場合,OpenTP1システムの関数に対応しているプログラムを,CALL文で呼び出してUAPを作成します。

COBOL言語のプログラムインタフェースの一覧を,次の表に示します。

表4‒1 COBOL言語のプログラムインタフェースの一覧

プログラム名

データ名

機能

CBLDCMCF

'CONTEND△'

継続問い合わせ応答の終了

'RECEIVE△'

メッセージの受信

'REPLY△△△'

応答メッセージの送信

'RESEND△△'

メッセージの再送

'SEND△△△△'

メッセージの送信

'TACTCN△△'

コネクションの確立

'TACTLE△△'

論理端末の閉塞解除

'TDCTCN△△'

コネクションの解放

'TDCTLE△△'

論理端末の閉塞

'TEMPGET△'

一時記憶データの受け取り

'TEMPPUT△'

一時記憶データの更新

'TLSCN△△△'

コネクションの状態取得

'TLSLE△△△'

論理端末の状態取得

その他のプログラムについては,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成リファレンス COBOL言語編」を参照してください。

データ操作言語のプログラムインタフェース

データ操作言語(DML)を使用した,通信文について説明します。データ操作言語の形式の詳細については,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成リファレンス COBOL言語編」を参照してください。

データ操作言語のプログラムインタフェースの一覧を,次の表に示します。

表4‒2 データ操作言語のプログラムインタフェースの一覧

通信文

機能

対応するC言語のライブラリ関数

データコミュニケーション機能

RECEIVE

メッセージの受信

表4-4 RECEIVE文(データコミュニケーション機能)の指定とC言語のライブラリ関数との対応」,および「表4-5 SEND文(データコミュニケーション機能)の指定とC言語のライブラリ関数との対応」を参照してください。

SEND

メッセージの送信

応答メッセージの送信

サービス機能

DISABLE

継続問い合わせ応答の終了

dc_mcf_contend

RECEIVE

一時記憶データの受け取り

dc_mcf_tempget

SEND

一時記憶データの更新

dc_mcf_tempput

dc_mcf_resend(メッセージの再送)に対応するデータ操作言語のインタフェースはありません。

その他の通信文については,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成リファレンス COBOL言語編」を参照してください。

通信記述項について

TP1/NET/XMAP3のメッセージ送受信の通信文で,通信記述項に指定できる句の指定要否を,次の表に示します。

表4‒3 通信記述項に指定できる句の指定要否

データ名を指定する句

データ領域の値の設定元

1.

2.

3.

4.

5.

6.

7.

8.

9.

STATUS KEY

B

B

B

B

B

B

B

B

B

SYMBOLIC TERMINAL

B

U1

U1

U1

×

×

×

MESSAGE DATE

B

B

MESSAGE TIME

B

B

MAP NAME

B

B

U2

U2

U2

U2

SYNCHRONOUS MODE

U2

U2

U2

U2

U2

U2

SWITCHING MODE

U2

U2

NEXT TRANSACTION

U2

U2

ACTIVE INTERVAL/TIME

DETAIL MODE

U2

U2

U2

U2

WAITING TIME

(凡例)

1.:先頭セグメントの非同期受信(RECEIVE)

2.:中間,最終セグメントの非同期受信(RECEIVE)

3.:一方送信メッセージの先頭セグメントの非同期送信(SEND)

4.:一方送信メッセージの単一セグメントの非同期送信(SEND)

5.:応答メッセージの先頭セグメントの非同期送信(SEND)

6.:応答メッセージの単一セグメントの非同期送信(SEND)

7.:継続問い合わせ応答の終了(DISABLE)

8.:一時記憶データの受け取り(RECEIVE)

9.:一時記憶データの更新(SEND)

B:OpenTP1から値が返されます。省略できます。

U1:UAPで値を設定します。省略できません。

U2:UAPで値を設定します。省略できます。

−:該当しません。設定しても無効です。

×:空白以外の値を設定するとエラーリターンします。

注※

先頭メッセージ受信時のRECEIVE文と同一のCD句を用いた場合は省略できます。

コンパイラオプション -VOSCBL,DataCommを指定した場合の通信記述項

次のどちらかを行った場合,通信記述項の初期値は,メインフレーム(VOS3/VOS1)のXDM/DCCMデータコミュニケーション機能を使用するときの値となります。

  • 通信記述項の句の指定を省略している

  • 通信文の実行前に,通信記述項の句に指定されたデータ名に初期値を設定していない

コンパイラオプションについては,マニュアル「COBOL2002 使用の手引 手引編」を参照してください。

データコミュニケーション機能とC言語のライブラリ関数の対応

RECEIVE文(データコミュニケーション機能)の指定とC言語のライブラリ関数との対応を,次の表に示します。

表4‒4 RECEIVE文(データコミュニケーション機能)の指定とC言語のライブラリ関数との対応

FOR句

SYNCHRONOUS MODE句

対応するC言語のライブラリ関数

INPUT

I-O

SYNC,または'1'

ASYNC,'0','△',または省略

dc_mcf_receive

dc_mcf_recvsync

(凡例)

○:指定あり

−:指定なし

注※

TP1/NET/XMAP3ではサポートしていない関数です。

SEND文(データコミュニケーション機能)の指定とC言語のライブラリ関数との対応を,次の表に示します。

表4‒5 SEND文(データコミュニケーション機能)の指定とC言語のライブラリ関数との対応

FOR句

SYNCHRONOUS MODE句

BEFORE句

対応するC言語のライブラリ関数

OUTPUT

I-O

SYNC,または'1'

ASYNC,'0','△',または省略

dc_mcf_send

dc_mcf_reply

dc_mcf_sendsync

dc_mcf_sendrecv

(凡例)

○:指定あり

−:指定なし

注※

TP1/NET/XMAP3ではサポートしていない関数です。