RECEIVE − メッセージの受信(データ操作言語)
- 〈このページの構成〉
形式
DATA DIVISION(通信記述項)の指定
CD 通信記述名 FOR {INPUT|I-O} 〔STATUS KEY IS データ名1〕 〔SYMBOLIC TERMINAL IS データ名2〕 〔MESSAGE DATE IS データ名3〕 〔MESSAGE TIME IS データ名4〕 〔MAP NAME IS データ名5〕 〔SYNCHRONOUS MODE IS {ASYNC|データ名6}〕.
PROCEDURE DIVISION(通信文)の指定
RECEIVE 通信記述名 〔FIRST〕 SEGMENT INTO 一意名1.
機能
次に示すCALLインタフェースの機能を実現します。
-
メッセージの受信 CBLDCMCF('RECEIVE△')
受信できるメッセージの一つのセグメントの最大長は,32763バイトまでです。
セグメントを受信する領域(一意名1で示す領域)の形式を次に示します。
- TP1/NET/XMAP3の論理端末画面から入力されたメッセージを受信する場合
-
XMAP3で作成した入力論理マップをCOPY文で取り込み,一意名1として指定します。入力論理マップの詳細については,マニュアル「XMAP3 Version 5 画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド」,またはマニュアル「XMAP3 Version 5 画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発ガイド」を参照してください。コーディング例については,「付録H.1 コーディング例」を参照してください。
- その他のメッセージを受信する場合
UAPで値を設定する項目
●FOR句
次のどちらかの値を設定します。
- INPUT
-
一方送信メッセージの受信
- I-O
-
問い合わせメッセージの受信
●SYMBOLIC TERMINAL句
中間セグメントまたは最終セグメントを受信する場合,データ名2に入力元の論理端末名称を設定します。先頭セグメントの受信時に返された論理端末名称を設定してください。論理端末名称は最大8バイトの長さです。8バイトに満たない場合,論理端末名称の後ろを空白で埋めてください。
先頭セグメントまたは単一セグメントの受信処理終了後,SYMBOLIC TERMINAL句にはOpenTP1から値が返されます。
●SYNCHRONOUS MODE句
非同期型でのメッセージ受信を示す,次のどちらかの値を指定してください。
- ASYNC
-
非同期型のメッセージの受信
- データ名6
-
次の値を設定したデータ項目
'0'または'△':非同期型のメッセージの受信
省略した場合は,ASYNC(非同期型のメッセージの受信)が設定されます。
●データ名B
MCFで使用する領域です。
●FIRST
先頭セグメントまたは単一セグメントを受信する場合に設定します。
OpenTP1から値が返される項目
●STATUS KEY句
ステータスコードを受け取りたい場合に設定します。省略した場合は,ステータスコードを受け取れません。データ名1にステータスコードが返されます。
●SYMBOLIC TERMINAL句
先頭セグメントまたは単一セグメントを受信する場合,入力元の論理端末名称を受け取りたいときに設定します。省略した場合は,論理端末名称を受け取れません。データ名2にメッセージ入力元の論理端末名称が返されます。論理端末名称は最大8バイトの長さです。8バイトに満たない場合,論理端末名称の後ろが空白で埋められます。
中間セグメントまたは最終セグメントを受信する場合は,ここで返された論理端末名称をSYMBOLIC TERMINAL句に設定します。
●MESSAGE DATE句
メッセージを受信した日付を受け取りたい場合に設定します。省略した場合は,メッセージを受信した日付を受け取れません。データ名3にメッセージを受信した日付がYYMMDD(YY:西暦下2けた MM:月 DD:日)の形式で返されます。
●MESSAGE TIME句
メッセージを受信した時刻を受け取りたい場合に設定します。省略した場合は,メッセージを受信した時刻を受け取れません。データ名4にメッセージを受信した時刻がHHMMSS00(HH:時 MM:分 SS:秒 00は固定)の形式で返されます。
●MAP NAME句
XMAP3のドローで指定した次画面名(マップ名)を受け取りたい場合に設定します。省略した場合は,次画面名を受け取れません。データ名5に次画面名が返されます。次画面名は最大6バイトの長さです。次画面名の後ろは空白で埋められます。
ただし,次の場合は,空白が返されます。
-
次画面名を指定していない場合
-
アプリケーション起動機能(dc_mcf_execap関数)で起動されたアプリケーションから,RECEIVE文を発行する場合
●データ名A
受信したセグメントの長さ+4が返されます。TP1/NET/XMAP3の論理端末画面から入力されたメッセージを受信した場合,受信した入力論理マップの長さ(論理マップ固定部の長さ+論理マップ可変部・定数部の長さ)が返されます。
●データ名C
受信したセグメントが返されます。TP1/NET/XMAP3の論理端末画面から入力されたメッセージを受信した場合,論理マップ可変部・定数部に設定されるデータが返されます。一つのセグメントで32763バイトまで受信できます。
ステータスコード
ステータスコード |
意味 |
---|---|
00000 |
正常に終了しました。 |
71000 |
先頭セグメントを受信するRECEIVE文を2回以上呼び出しています。中間セグメントおよび最終セグメントを受信する場合は,FIRSTを設定しないでRECEIVE文を呼び出してください。 |
71001 |
メッセージの最終セグメントを受信したあとで,次のセグメントを受信するRECEIVE文を呼び出しています。直前に呼び出したRECEIVE文でメッセージをすべて受信しました。このステータスコードが返されたあとに,再びRECEIVE文を呼び出した場合は,ステータスコード72000が返されます。 |
71002 |
メッセージキューからの入力処理中に障害が発生しました。 |
メッセージキューが閉塞されています。 |
|
メッセージキューが割り当てられていません。 |
|
MCF終了処理中のため,メッセージの受信を受け付けられません。 |
|
71108 |
メッセージの受信に必要な管理テーブルを確保できませんでした。 |
プロセスのローカルメモリが不足しています。 |
|
72000 |
<MHPの実行でリターンした場合>
|
<SPPの実行でリターンした場合> SPPではRECEIVE文を呼び出せません。 |
|
72001 |
SYMBOLIC TERMINAL句に設定した論理端末名称が間違っています。 |
SYMBOLIC TERMINAL句に設定した論理端末名称は,定義されていません。 |
|
RECEIVE文を実行できない論理端末を設定しています。 |
|
SYNCHRONOUS MODE句にSYNCが設定されているか,データ名6に'1'が設定されています。 |
|
72013 |
データ名Cのサイズを超えるセグメントを受信しました。データ名Cのサイズを超えた部分は切り捨てられました。 |
32763バイトを超えるセグメントを受信しました。32763バイトを超えた部分は切り捨てられました。 |
|
72016 |
通信文にWAITING句が設定されています。 |
72020 |
SYNCHRONOUS MODE句に設定した値が間違っています。 |
72024 |
FOR句に設定した値が間違っています。 |
72036 |
データ名Cのサイズが不足しています。5バイト以上の領域を確保してください。 |
上記以外 |
プログラムの破壊などによる,予期しないエラーが発生しました。 |