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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/OSI-TP編


9.1.2 受信スケジュール関係障害(入力キュー,入力メッセージ編集UOC)

表9‒2 受信スケジュール関係の障害と対応処理

障害の内容

TP1/NET/OSI-TPの処理

ユーザの処理

TP-BEGIN-DIALOGUEind受信時のUOCエラーリターン

  1. TP-ABORT-RI〈provider〉を送信します。

  2. CERREVTを起動し,理由コード1「UOC」,理由コード2「詳細リターンコード」を出力します。

  3. メッセージ入力障害を通知するメッセージログ(KFCA10604-E),およびUOCエラーリターンを通知するメッセージログ(KFCA10611-E)を出力します。

  4. コネクション障害を通知するメッセージログ(KFCA13902-E)を出力します。

障害の要因を取り除いたあと,次に示す処理をします。

発呼時

運用コマンド(mcftactcn)を入力するか,API(dc_mcf_tactcn関数またはCBLDCMCF('TACTCN△△'))を発行するかしてコネクションを確立します。

着呼時

コネクションの確立を待ちます。

TP-BEGIN-DIALOGUEind以外のUOCエラーリターン

  1. TP-P-ABORTind(recvsync中)を通知します。

  2. TP-ABORT-RI〈provider〉を送信します。

  3. CERREVTを起動し,理由コード1「UOC」,理由コード2「詳細リターンコード」を出力します。

  4. 同期メッセージ応答障害を通知するメッセージログ(KFCA10606-E),およびUOCエラーリターンを通知するメッセージログ(KFCA10611-E)を出力します。

  5. コネクション障害を通知するメッセージログ(KFCA13902-E)を出力します。

障害の要因を取り除いたあと,次に示す処理をします。

発呼時

運用コマンド(mcftactcn)を入力するか,API(dc_mcf_tactcn関数またはCBLDCMCF('TACTCN△△'))を発行するかしてコネクションを確立します。

着呼時

コネクションの確立を待ちます。

UOCパラメタ指定誤り

  1. TP-P-ABORTind(recvsync中)を通知します。

  2. TP-ABORT-RI〈provider〉を送信します。

  3. CERREVTを起動し,理由コード1「UOC」,理由コード2「詳細リターンコード」を出力します。

  4. 同期メッセージ応答障害を通知するメッセージログ(KFCA10606-E),およびパラメタ不正を通知するメッセージログ(KFCA10620-E)を出力します。

  5. コネクション障害を通知するメッセージログ(KFCA13902-E)を出力します。

UOCを修正後,次に示す処理をします。

発呼時

運用コマンド(mcftactcn)を入力するか,API(dc_mcf_tactcn関数またはCBLDCMCF('TACTCN△△'))を発行するかしてコネクションを確立します。

着呼時

コネクションの確立を待ちます。

アプリケーション名未定義または形式不正

  1. TP-ABORT-RI〈provider〉を送信します。

  2. ERREVT1を起動し,理由コード1「MCF」理由コード2「APL」を出力します。

  3. アプリケーション名取得失敗を通知するメッセージログ(KFCA10610-E)を出力します。

  4. コネクション障害を通知するメッセージログ(KFCA13902-E)を出力します。

システム定義を修正後,次に示す処理をします。

発呼時

運用コマンド(mcftactcn)を入力するか,API(dc_mcf_tactcn関数またはCBLDCMCF('TACTCN△△'))を発行するかしてコネクションを確立します。

着呼時

コネクションの確立を待ちます。

MCFイベント名未定義

・ERREVTn

・CXXXEVT

処理を続行します。

ありません。

入力キュー書き込み障害

スケジュール障害

アプリケーション閉塞MHPサービス,サービスグループ閉塞

  1. TP-ABORT-RI〈provider〉を送信します。

  2. CERREVTを起動し,理由コード1「MCF」,理由コード2「ITQ」を出力します。

  3. メッセージ入力障害を通知するメッセージログ(KFCA10604-E)を出力します。

  4. コネクション障害を通知するメッセージログ(KFCA13902-E)を出力します。

  5. ERREVT2を起動します。

障害の要因を取り除いたあと,次に示す処理をします。

発呼時

運用コマンド(mcftactcn)を入力するか,API(dc_mcf_tactcn関数またはCBLDCMCF('TACTCN△△'))を発行するかしてコネクションを確立します。

着呼時

コネクションの確立を待ちます。

受信バッファオーバフロー

  1. TP-ABORT-RI〈provider〉を送信します。

  2. CERREVTを起動し,理由コード1「MCF」,理由コード2「NOBUF」を出力します。

  3. UAPにエラーリターンします。

  4. コネクション障害を通知するメッセージログ(KFCA13902-E)を出力します。

システム定義を修正後,次に示す処理をします。

発呼時

運用コマンド(mcftactcn)を入力するか,API(dc_mcf_tactcn関数またはCBLDCMCF('TACTCN△△'))を発行するかしてコネクションを確立します。

着呼時

コネクションの確立を待ちます。

編集バッファオーバフロー

ありません。

UOCで,必要に応じてエラーリターンします。

バッファ数不足

(処理1か処理2のどちらかを実行します)

処理1

  1. TP-ABORT-RI〈provider〉を送信します。

  2. CERREVTを起動し,理由コード1「MCF」,理由コード2「NOBUF」を出力します。

  3. コネクション障害を通知するメッセージログ(KFCA13902-E)を出力します。

システム定義を修正後,次に示す処理をします。

発呼時

運用コマンド(mcftactcn)を入力するか,API(dc_mcf_tactcn関数またはCBLDCMCF('TACTCN△△'))を発行するかしてコネクションを確立します。

着呼時

コネクションの確立を待ちます。

処理2

  1. 資源不足を通知するメッセージログ(KFCA13212-E)を出力します。

  2. MCFプロセスを異常終了します。