dc_mcf_reply − 応答メッセージの送信(C言語)
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形式
機能
メッセージを入力した論理端末に対して応答メッセージを送信します。応答メッセージは,一つのセグメントで構成されます。
送信できるメッセージの一つのセグメントの最大長は,actionにDCMCFLENXを設定しない場合は32,000バイト,actionにDCMCFLENXを設定してセグメント長を拡張した場合は1メガバイトです。
送信するセグメント長は,システム定義,共用メモリ,およびOpenTP1ファイルに影響があります。詳細は「3. C言語のライブラリ関数」の「C言語のライブラリ関数使用時の注意事項」を参照してください。
セグメントを送信する領域の形式を次に示します。Lは,バッファ形式1の場合は8バイト,バッファ形式2の場合は4バイトです。
UAPで値を設定する引数
●action
単一セグメントを送信すること,出力通番を付けるかどうか,および使用するバッファ形式を,次の形式で設定します。
DCMCFEMI〔|{DCMCFSEQ|DCMCFNSEQ}〕〔|{DCMCFBUF1|DCMCFBUF2}〕〔|DCMCFLENX〕
- DCMCFEMI
-
単一セグメントを示すDCMCFEMIを設定します。
- DCMCFSEQ
-
出力通番が必要な場合に設定します。
ただし,非応答型のアプリケーションの場合,出力通番を付けません。
- DCMCFNSEQ
-
出力通番が必要ない場合に設定します。
- DCMCFBUF1
-
バッファ形式1を使用する場合に設定します。
- DCMCFBUF2
-
バッファ形式2を使用する場合に設定します。
- DCMCFLENX
-
送信する一つのセグメントを32,000バイトより大きくしたい場合に設定します。
●commform
DCNOFLAGSを設定します。
●resv01
ヌル文字列を設定します。
●resv02
NULLまたはヌル文字列を設定します。
●senddata
送信するセグメントの内容を設定した領域を設定します。
●sdataleng
送信するセグメントの長さを設定します。
actionにDCMCFLENXを設定しない場合,1〜32000の範囲で設定できます。
actionにDCMCFLENXを設定した場合,1〜1048576の範囲で設定できます。
●nextap
- <継続問い合わせ応答形態の場合>
-
次起動アプリケーションを設定します。次起動アプリケーションは最大8バイトの長さです。次起動アプリケーションの最後にはヌル文字を付けてください。
ヌル文字列を設定した場合,実行中のアプリケーションを次のメッセージ受信時に再び起動します。
dc_mcf_reply関数を発行するサービスでdc_mcf_contend関数を呼び出す場合,nextapにはヌル文字列を設定してください。
継続問い合わせ応答を引き継いだエラーイベントで,dc_mcf_reply関数を発行する際に,nextapにヌル文字列を設定した場合,継続問い合わせ応答を終了します。ただし,継続問い合わせ応答を引き継いだエラーイベントで,dc_mcf_execap関数を発行して継続問い合わせ応答型のアプリケーションを起動し,起動先のアプリケーションでdc_mcf_reply関数を発行する際に,nextapにヌル文字列を設定した場合,継続問い合わせ応答を終了しないで,dc_mcf_execap関数を発行したときに設定した継続問い合わせ応答型のアプリケーションを次のメッセージ受信時に再び起動します。
- <継続問い合わせ応答形態以外の場合>
-
ヌル文字列を設定します。
●opcd
DCNOFLAGSを設定します。
リターン値
リターン値 |
リターン値(数値) |
意味 |
---|---|---|
DCMCFRTN_00000 |
0 |
正常に終了しました。 |
DCMCFRTN_71002 |
-12002 |
メッセージキューへの出力処理中に障害が発生しました。 |
メッセージキューが閉塞されています。 |
||
メッセージキューが割り当てられていません。 |
||
<actionにDCMCFLENXを設定していない場合> sdatalengに32,000バイトを超える値を設定しています。 <actionにDCMCFLENXを設定している場合> sdatalengに1メガバイトを超える値を設定しています。 |
||
MCFが終了処理中のため,メッセージの送信を受け付けられません。 |
||
DCMCFRTN_71003 |
-12003 |
メッセージキューが満杯です。 |
DCMCFRTN_71004 |
-12004 |
メッセージを格納するバッファをメモリ上に確保できませんでした。 |
DCMCFRTN_71108 |
-12108 |
メッセージを送信しようとしましたが,送信先の管理テーブルが確保できませんでした。 |
プロセスのローカルメモリが不足しています。 |
||
DCMCFRTN_72000 |
-13000 |
<MHPの実行でリターンした場合>
|
<SPPの実行でリターンした場合> SPPではdc_mcf_reply関数を呼び出せません。 |
||
DCMCFRTN_72001 |
-13001 |
入力元論理端末は,応答メッセージの送信をサポートしていません。 |
入力元論理端末は,問い合わせ応答形態および継続問い合わせ応答形態のメッセージ送受信機能を使用していません(コネクション定義(mcftalccn -l)のreplymsgオペランドを省略,またはnoを指定)。 |
||
DCMCFRTN_72008 |
-13008 |
応答型のアプリケーションからdc_mcf_execap関数を呼び出して応答型のアプリケーションを起動したあとで,dc_mcf_reply関数を呼び出しています。 |
継続問い合わせ応答型のアプリケーションからdc_mcf_execap関数を呼び出して継続問い合わせ応答型のアプリケーションを起動したあとで,dc_mcf_reply関数を呼び出しています。 |
||
DCMCFRTN_72011 |
-13011 |
継続問い合わせ応答型でないアプリケーションが,次起動アプリケーションを設定して,dc_mcf_reply関数を呼び出しています。 |
DCMCFRTN_72016 |
-13016 |
opcdに設定した値が間違っています。 |
resv01,またはresv02に設定した値が間違っています。 |
||
nextapに設定した値が間違っています。 |
||
引数に設定した値に間違いがあります。 |
||
actionに設定した値が間違っています。 |
||
DCMCFRTN_72026 |
-13026 |
actionに設定したセグメント種別(DCMCFEMI)の値が間違っています。 |
DCMCFRTN_72041 |
-13041 |
sdatalengに0バイト,またはマイナス値を設定しています。 |
DCMCFRTN_72044 |
-13044 |
dc_mcf_contend関数を呼び出したあとで,次起動アプリケーションを設定してdc_mcf_reply関数を呼び出しています。 |
DCMCFRTN_72045 |
-13045 |
nextapに,継続問い合わせ応答型でないアプリケーションのアプリケーション名を設定してdc_mcf_reply関数を呼び出しています。 |
DCMCFRTN_72046 |
-13046 |
nextapに設定したアプリケーション名が異なるdc_mcf_reply関数を,2回以上呼び出しています。 |
DCMCFRTN_72047 |
-13047 |
nextapに,アプリケーション属性定義(mcfaalcap)に定義されていないアプリケーション名を設定してdc_mcf_reply関数を呼び出しています。 |
上記以外 |
− |
プログラムの破壊などによる,予期しないエラーが発生しました。 |