分散トランザクション処理機能 TP1/Connector for .NET Framework 使用の手引

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6.1 障害の種類と対処方法

Connector .NETで発生するおそれがある障害の種類とユーザが取る処置を次の表に示します。

表6-1 障害の種類とユーザの取る処置

障害の種類 障害の内容 Connector .NETの処理 ユーザが取る処置
通信障害
  • サーバ障害
  • ネットワーク障害
など
  1. 障害発生時の情報をConnector .NETログファイルに出力します。
  2. 例外をUAPに通知します。
障害原因を調査して取り除くか,または障害回復を待ち,再度UAP処理を実行してください。
必要に応じて構成定義の内容,またはTP1/Server側の定義の内容を見直してください。
サーバアプリケーション障害※1 SPP.NETでの例外発生(ユーザ例外) TP1UserExceptionをUAPに通知します。 SPP.NETの処理,入力データなどを見直してください。
SPP.NETでの例外発生(ユーザ例外以外) TP1RemoteExceptionをUAPに通知します。 SPP.NETの処理,実行環境などを見直してください。
データ変換障害 クライアントスタブでのデータ変換エラー TP1MarshalExceptionをUAPに通知します。 使用している.NETインタフェース定義の内容を見直してください。または,サービス定義およびデータ型定義の内容を見直してください。
クライアント環境障害
  • ファイル障害
  • メモリ不足
など
  1. 障害発生時の情報をConnector .NETログファイルに出力します。※2
  2. 例外をUAPに通知します。
障害の要因を取り除いてください。
注※1
サーバアプリケーションが.NETインタフェース定義を使用したSPP.NETの場合にだけ発生します。それ以外の場合は通信障害として通知されます。
注※2
Connector .NETログファイルへの出力で障害が発生した場合は,ファイルへの出力のエラーを無視して処理を続行します。以降,ログは出力されません。