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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 使用の手引 Windows(R)編


システム共通定義

ここで説明していないオペランドについては,「5.1.4 システム共通定義の内容」に示す一覧を参照してください。

〈このページの構成〉

形式

set形式

〔set all_node="ノード名〔:ポート番号〕〔:high〕"
            〔,"ノード名〔:ポート番号〕〔:high〕"…〕〕
〔set name_notify=Y|N〕
〔set ipc_conn_interval=コネクション確立監視時間〕
〔set coredump_type=ADD|ONLY〕
〔set ipc_response_host=ホスト名〕

説明

形式の説明を次に示します。

set形式のオペランド

●all_node="ノード名〔:ポート番号〕〔:high〕"〔,"ノード名〔:ポート番号〕〔:high〕"…〕

このオペランドに指定するノード名は,%SystemRoot%\system32\drivers\etc\HOSTSに,IPアドレスと共にあらかじめ指定しておくか,WINSサーバを使用してください。これ以外に差異はありません。

●name_notify=Y|N

 〜《N》

このオペランドにYを指定した場合,all_nodeオペランドに指定したノードの数だけ起動通知処理を行います。

このオペランドにYを指定し,all_nodeオペランドの指定値にOpenTP1未起動のノードが含まれる場合,未起動状態のOpenTP1がオンライン状態になるまでに,およそ次の時間が必要となるため注意してください。

connect()がタイムアウトするノードが含まれている場合
タイムアウトするノード数×システム共通定義のipc_conn_intervalオペランドの指定値×2(単位:秒)
OpenTP1が通知できないノードが含まれている場合
通知できないノード数×TCP/IPの再転送動作時間×2(単位:秒)
注※

"TcpMaxConnectRetransmissions"などのレジストリパラメータによって決定されるTCP/IPの再転送動作に必要な時間です。デフォルトの設定では,およそ1秒となります。

●ipc_conn_interval=コネクション確立監視時間

 〜〈符号なし整数〉((8〜65535))《12》(単位:秒)

デフォルト値が"12"になります。これ以外に差異はありません。

●coredump_type=ADD|ONLY

 〜《ADD》

システムサーバがダウンした場合に取得する保守資料を強化するかどうかを指定します。

ADD

システムサーバおよびコマンドがダウンした場合に,従来の退避コアファイルに加えてWindowsのプロセスダンプファイルを取得し,保守資料を強化します。障害発生時の早期原因究明のため,デフォルト値の適用を推奨します。ただし,このオペランドにONLYを指定した場合に比べて,次に示す時間が十数秒長くなることがあります。

  • dcstop -fdコマンドの実行時間

  • システム環境定義のsystem_terminate_watch_timeオペランド指定値が満了した場合のOpenTP1強制停止の実行時間

ONLY

従来の退避コアファイルだけを取得します。

なお,このオペランドの指定値に関わらず,ユーザサーバがダウンした場合には,従来の退避コアファイルだけを取得します。

●ipc_response_host=ホスト名

 〜〈1〜255文字のホスト名〉

このオペランドに指定するホスト名は,%SystemRoot%¥system32¥drivers¥etc¥HOSTSに,IPアドレスと共にあらかじめ指定しておくか,WINSサーバを使用してください。これ以外に差異はありません。