3.1.7 ノード自動追加機能の設定
ノード自動追加機能を設定するときは,[システム環境設定]ウィンドウの[ノード自動追加機能設定(4)...]ボタンをクリックします。ボタンをクリックすると,[ノード自動追加機能設定]ダイアログボックスが表示されます。ノード自動追加機能については,マニュアル「OpenTP1 解説」を参照してください。
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- ボタンの使い方
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- [OK]ボタン
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各項目を設定した値に変更してから,[ノード自動追加機能設定]ダイアログボックスを終了します。
このとき[ノードリストファイルを作成するフォルダ名(F)]を指定している場合,指定したフォルダにノードリストファイルが作成されます。ノードリストファイルを再作成する場合は,[OK]ボタンをクリックしたときに出力される問い合わせ応答メッセージボックスに対して[はい(Y)]をクリックしてください。
- [キャンセル]ボタン
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各項目の値を変更しないで,[ノード自動追加機能設定]ダイアログボックスを終了します。
- ダイアログボックスに設定する項目
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- [ノードの動作モード(M)]
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次に示す対象をドロップダウンリストボックスから選択して,ノード自動追加機能を使用する場合の,ノードの動作モードを指定します。
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マネジャノード
マネジャノードとして動作させます。
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エージェントノード
エージェントノードとして動作させます。
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ノーマルノード
ノード自動追加機能を使用しません。ノーマルノードとして動作させます。ドロップダウンリストボックスで,何も選択しなかった場合も同様です。
マネジャノードを指定した場合,[RPC詳細設定]ダイアログボックスの[ネームサービス]タブでの[ノード監視機能(C)]の指定を無視して,送受信型ノード監視機能によってエージェントノードとノーマルノードの稼働状況が監視されます。そのため,同一ホストで複数のエージェントノードやノーマルノードを動作させる場合は,一つのホストに複数の異なるIPアドレスを設定し,それぞれのエージェントノードまたはノーマルノードごとに異なるIPアドレスを設定してください。
エージェントノードを指定した場合,[マネジャノードのノード名(N)]にマネジャノードを指定してください。また,[RPC詳細設定]ダイアログボックスの[ネームサービス]タブでの[ノード監視機能(C)]の指定内容によって,次のように動作します。
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[RPC詳細設定]ダイアログボックスの[ネームサービス]タブで[ノード監視機能(C)]を未指定,または「使用しない」を指定した場合
送受信型ノード監視機能によって,マネジャノードの稼働状況を監視します。同時にノードリストの整合性を確保します。
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[RPC詳細設定]ダイアログボックスの[ネームサービス]タブで[ノード監視機能(C)]に「一方送信型ノード監視」,または「送受信型ノード監視」を指定した場合
指定値を無視して送受信型ノード監視機能によって,マネジャノードの稼働状況を監視します。同時にノードリストの整合性を確保します。エージェントノード,およびノーマルノードとのノード監視は指定値に従って監視します。
同一ホストで複数のマネジャノードを動作させる場合は,一つのホストに複数の異なるIPアドレスを設定し,それぞれのマネジャノードごとに異なるIPアドレスを設定してください。
ノードリストを引き継ぐ場合,OpenTP1の開始は,ノードリストファイル中に格納された動作モードに従います。nammstrコマンドで動作モードを変更したとき,この項目に指定した動作モードと一致しないことがあります。
OpenTP1の現在の動作モードは,次のコマンドで確認できます。
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OpenTP1のオフライン時:namnldspコマンド
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OpenTP1のオンライン時:namsvinfコマンドに-xオプションを指定
namnldspコマンド,およびnamsvinfコマンドの詳細については,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。
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- [マネジャノードのノード名(N)] 〜<1〜61バイトの文字列>
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OpenTP1システム内で稼働するマネジャノードのノード名を指定します。
[マネジャノードのノード名(N)]には,マネジャノードのネームサービスのポート番号を次の形式で指定することもできます。
ノード名:ポート番号
[ノードの動作モード(M)]でエージェントノードを選択した場合に指定できます。
エージェントノードは,OpenTP1起動時に,指定されたノードに対してノードリスト要求を送信します。ノードリストを正常に受信できた場合だけ,指定されたノードをマネジャノードとして認識します。なお,マネジャノード以外のノード※が指定された場合は,ノードリストを正常に受信できないため,マネジャノードとして認識しません。また,マネジャノードからのノードリストを受信できないため,RPCの要求範囲は,指定したノードに限定されます。
エージェントノードの開始時に,マネジャノードが起動していない場合や,ネットワークなどの障害によって,通信ができない状態の場合も,RPCの要求範囲が指定したノードに限定されることがあります。
- 注※
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[ノードの動作モード(M)]に,マネジャノード以外を指定しているノード,またはノード自動追加機能をサポートしていないノードです。
- 参考
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ノードリストを引き継ぐと,このようなマネジャノードとの通信障害などの影響を受けないで,前回オンラインの終了時と同等のノードリストが使用でき,RPCの要求範囲を確保できます。
- [停止を検知したノードのノード情報をノードリストから削除する(R)]
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マネジャノードが停止を検知したエージェントノード,およびノーマルノードのノード情報を,ノードリストから削除するかどうかについて,チェックボックスで指定します。初期値はオフです。
[ノードの動作モード(M)]でマネジャノードを選択した場合に指定できます。
チェックボックスがオンのとき
停止を検知したノードのノード情報をノードリストから削除し,マネジャノードの管理対象から外します。
チェックボックスがオフのとき
停止を検知したノードのノード情報をノードリストから削除しません。停止を検知したノードのノード情報をRPC抑止リストへ登録します。
ノード情報をノードリストから削除したい場合は,マネジャノードでnamndrmコマンドを実行してください。
次の場合は,ノードリストを削除しないで,次回のノードリストの整合性を確保するときに削除します。
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マネジャノードがノードリストからノード情報を削除する際に,サービスグループ情報の検索など,ノードリストを参照する処理が並行して動作している場合
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エージェントノードでノードリストの整合性を確保する際に,サービスグループ情報の検索など,ノードリストを参照する処理が並行して動作している場合
ノーマルノードを混在させて使用する運用の場合,このチェックボックスはオフにしてください。オンにすると,ノーマルノードの停止によって,マネジャノードのノードリストからノーマルノードの情報が削除されます。ノーマルノードの再開始後も,マネジャノードとのコネクションが切断されているため,ノーマルノードのノード情報がノードリストに登録されません。また,マネジャノードやほかのエージェントノードのサービスグループ情報(起動,停止,負荷状態の変更)に関する通知がノーマルノードへ送信されません。ノード間の負荷バランスを保つために,このチェックボックスをオフにしてください。
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- [ノーマルノードのノード情報をノードリストに登録する(P)]
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エージェントノードのノードリストに,ノーマルノードのノードの情報を登録するかどうかについて,チェックボックスで指定します。初期値はオフです。
[ノードの動作モード(M)]でエージェントノードを選択した場合に指定できます。
チェックボックスがオンのとき
ノーマルノードの情報をノードリストに登録します。
チェックボックスがオフのとき
ノーマルノードの情報をノードリストに登録しません。
チェックボックスがオフのエージェントノードのノードリストには,ノーマルノードが登録されません。このエージェントノードとノーマルノード間では,サービスグループ情報(起動,停止,負荷状態の変更)に関する連携がされません。ノーマルノードを使用し,かつOpenTP1システム内のノード間の負荷バランスを保つために,このチェックボックスをオンにしてください。
- [OpenTP1起動時のノードリスト要求応答待ち時間(W)] 〜<符号なし整数>((0〜1800))《8》(単位:秒)
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エージェントノードはOpenTP1の起動時に,マネジャノードに対してノードリスト要求を送信します。ノードリスト要求を送信してから,応答を受信するまでの待ち時間の最大値を指定します。指定時間を過ぎても応答がない場合は,ノードリスト要求はエラーとなります。エラー発生後の動作は,[ノードリスト要求でエラーが発生した場合の処理(E)]の指定値に従います。
[ノードの動作モード(M)]でエージェントノードを選択した場合に指定できます。
0を指定した場合,応答を受信するまで無限に待ち続ける状態になります。
大きな値を指定した場合,マネジャノードの動作状況によっては,OpenTP1の開始処理に時間が掛かるおそれがあります。
- [OpenTP1起動時のノードリスト要求リトライ回数(C)] 〜<符号なし整数>((0〜60))《0》
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エージェントノードはOpenTP1の起動時に,マネジャノードに対してノードリスト要求を送信します。このノードリスト要求でエラーが発生した場合のリトライ回数を指定します。発生したエラーの回数が,指定した値を超えたときは,[ノードリスト要求でエラーが発生した場合の処理(E)]の指定に従った処理を実行します。
[ノードの動作モード(M)]にエージェントノードを選択した場合に指定できます。
0を指定した場合,リトライしません。
大きな値を指定した場合,マネジャノードの動作状況によっては,OpenTP1の開始処理に時間が掛かるおそれがあります。
- [OpenTP1起動時のノードリスト要求リトライ間隔(I)] 〜<符号なし整数>((1〜60))《10》(単位:秒)
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エージェントノードはOpenTP1の起動時に,マネジャノードに対してノードリスト要求を送信します。このノードリスト要求でエラーが発生した場合のリトライ間隔を指定します。
[OpenTP1起動時のノードリスト要求リトライ回数(C)]で1以上を指定した場合に指定できます。
大きな値を指定した場合,マネジャノードの動作状況によっては,OpenTP1の開始処理に時間が掛かるおそれがあります。
- [ノードリスト要求でエラーが発生した場合の処理(E)]
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エージェントノードがOpenTP1の起動時に,マネジャノードからノードリストを正常に受信できなかった場合の処理をドロップダウンリストボックスで選択します。[ノードの動作モード(M)]でエージェントノードを選択した場合に指定できます。
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停止する
OpenTP1の開始処理を中止します。
このとき,アボートコードnamdmnUが出力されます。ただし,再開始(リラン)時は,OpenTP1の開始処理を続行します。
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続行する
OpenTP1の開始処理を続行します。ドロップダウンリストボックスで,何も選択しなかった場合も同様です。
OpenTP1開始完了後,[RPC詳細設定]ダイアログボックスの[ネームサービス]タブでの[ノード監視間隔時間(V)]に指定された間隔で,定期的にノードリスト要求を送信します。このときの応答待ち時間は,[RPC詳細設定]ダイアログボックスの[ネームサービス]タブで[ノードダウンを検知するまでの最大待ち時間(W)]に指定した値となります。マネジャノードからノードリストを受信するまでの間は,指定したノードだけで動作します。
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- [ノードリスト同期待ち時間(S)] 〜<符号なし整数>((0〜65535))《60》(単位:秒)
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エージェントノードからRPCメッセージが受信できる状態になってから,エージェントノードとノードリストの整合性を確保するまでの待ち時間を指定します。
[ノードの動作モード(M)]でマネジャノードを選択した場合に指定できます。ただし,ノードリストを引き継ぐ場合,この指定は無視されます。
マネジャノードは,ここで指定した時間が経過するまで,エージェントノードとノードリストの整合性を確保しません。ただし,OpenTP1システム内に新たに追加されたエージェントノードに対してはノードリストを返します。
[ノードリスト同期待ち時間(S)]には,エージェントノードに対する,[RPC詳細設定]ダイアログボックスの[ネームサービス]タブでの[ノード監視間隔時間(V)]の指定値と同じ値を指定してください。指定値が異なると,エージェントノードのノードリストから不当にノード情報が削除されることがあります。また,マネジャノードとエージェントノードとの間で,ノードリストの整合性が確保されるまでに時間が掛かるおそれがあります。
- [ノードリストファイルを作成するフォルダ名(F)] 〜<40文字までの英数字の完全パス名>
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ノード自動追加機能を使用する場合に,ノードリストの引き継ぎ機能で使用するノードリストファイルを作成するフォルダ名を完全パスで指定します。
[ノードの動作モード(M)]でマネジャノードまたはエージェントノードを選択した場合に指定できます。
ノードリストファイル名は「namnlfil」で作成されます。同じファイル名があるフォルダを指定しないでください。ノードリストファイルのサイズは,1メガバイトです。
なお,メッセージおよびnamnldspコマンドに指定するノードリストファイル名は「ノードリストファイルを作成するフォルダ名/namnlfil/ndls」になります。
ノード自動追加機能の使用をやめる場合など,ノードリストファイルを削除するには,指定を省略したあとに,エクスプローラなどで「namnlfil」ファイルを削除してください。
OpenTP1の起動時に,ネームサービスは指定されたノードリストファイルに登録されているノードリストを採用してサービスを開始します。OpenTP1のオンライン中は,一定間隔で使用中のノードリストをノードリストファイルへ書き込みます。
なお,次の場合は,ノードリストの引き継ぎは無効として,OpenTP1を起動します。
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指定を省略した場合
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指定したフォルダにノードリストファイルがない場合
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指定したフォルダのノードリストファイルへのアクセスに失敗した場合
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- [ノードリストファイルを読み込む条件(L)]
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次に示す対象をドロップダウンリストボックスから選択して,ノードリストを読み込む条件を指定します。
[ノードリストファイルを作成するフォルダ名(F)]を指定した場合に指定できます。
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再開始時および正常開始時
再開始時および(強制)正常開始時にノードリストファイルを読み込みます。ただし,[ノードの動作モード(M)]の指定がエージェントノードの場合は,再開始時および(強制)正常開始時にマネジャノードからのノードリストの取得に失敗したときだけ,ノードリストファイルを読み込みます。
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再開始時だけ
再開始時だけノードリストファイルを読み込みます。ただし,[ノードの動作モード(M)]の指定がエージェントノードの場合は,再開始時にマネジャノードからのノードリストの取得に失敗したときだけ,ノードリストファイルを読み込みます。
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