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OpenTP1 Version 7 分散アプリケーションサーバ TP1/LiNK 使用の手引


1.2.7 オープンシステム対応の製品と連携できます

TP1/LiNKは,次に示す製品と連携できます。

これらの製品と連携してTP1/LiNKシステムを構築すると,TP1/LiNKの分散アプリケーション処理に加えて,JP1による効率的なバッチジョブの運用やシナリオテンプレートを利用したシステムの運用もできます。さらに,NETMによるネットワーク管理とソフトウェア配布ができるようになります。

TP1/LiNKとJP1,NETMの連携を次の図に示します。

図1‒5 TP1/LiNKとJP1,NETMの連携

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) システム運用管理機能JP1と連携できます

システム運用管理機能JP1とは,業務をバッチ環境での業務(バッチジョブ)として管理する製品を総称した呼称です。

ジョブ管理

TP1/LiNKシステムにJP1/Automatic Job Management System 2を使うと,TP1/Message Queueのデータ形式のイベントでシステムの自動運転ができ,メインフレームの業務であるバッチ処理ができるようになります。そのため,TP1/LiNKの業務をオンライン中の業務とバッチ処理業務に分けることができ,システムを効率良く運用できます。

注※

TP1/LiNKのVersion 7に対応するTP1/Message Queueは,現時点では未発行です。発行時期をご確認ください。

シナリオテンプレートを利用したシステムの運用

JP1/AJS2 - Scenario Operationは,JP1/AJS2で管理していたジョブ,およびジョブネットを,統合的に管理する製品です。

システム構成の変化に対応した運用手順をシナリオテンプレートとして定義したり,運用環境に応じたシナリオを実行したりできます。また,TP1/LiNKで提供するシナリオテンプレートを組み合わせてシナリオを作成したり,実行したりできます。シナリオテンプレートによって,システムを自動的に運用できます。

詳細については,「5.8 JP1連携時の運用(JP1/Base,JP1/AJS,およびJP1/AJS2 - Scenario Operation)」を参照してください。

JP1には,システム運用機能に応じた製品があります。JP1の各種機能については,機能ごとのJP1のマニュアルを参照してください。

(2) 統合ネットワーク管理NETMと連携できます

統合ネットワーク管理NETMとは,大規模で複雑なネットワークを管理,操作する製品を総称した呼称です。

TP1/LiNKシステムにNETMを使うと,メインフレームからTP1/LiNKで構築したサーバまで,ネットワークシステム全体を監視できます。さらに,ソフトウェア配布管理支援 NETM/DMを使うと,ソフトウェアを一括してオンライン配布(リモートインストール)できるため,マシンごとにソフトウェアを組み込んだりバージョンアップしたりする手間が省けます。

NETMには,ネットワーク管理に応じた製品があります。NETMの各種機能については,機能ごとのNETMのマニュアルを参照してください。