10.6 OpenTP1提供関数のシミュレート
オフラインテスタには,OpenTP1本体が提供する関数の代わりとして,各関数ごとにOpenTP1が提供する関数と同じ名称の関数が用意されています。これを,シミュレート関数といいます。シミュレート関数は,UAPとリンケージして使用します。
また,OpenTP1が提供する関数の実行に対するリターン値を,関数リターン値ファイルにあらかじめ設定しておくことで,設定した情報をリターン値としてUAPに返すことができます。この機能は,オフラインテスタがする引数チェックに対して,エラーがなかった場合に実行します。引数チェックでエラーが見つかると,エラーに該当するリターン値がUAPに返ります。
ただし,DAMおよびTAM関連の関数は,エラーのリターン値を設定したときはその値が返りますが,正常のリターン値を設定したときは,実際に処理した結果がリターン値として返ります。そのため,テスト処理中にエラーが発生すると,そのエラーのリターン値が返ります。
XATMIインタフェースのtpsend関数とtprecv関数では,関数リターン値ファイルにイベント名が設定できます。また,TP1/Multiの関数(dc_adm_get_〜関数)では,出力データ(ノード識別子とサーバ名)も設定できます。
各シミュレート関数と,その設定できるリターン値については,「14. 関数のシミュレーション内容」を参照してください。
TP1/Shared Table Accessが提供する関数を使用する場合は,その関数が使用するISTテーブルをオフラインテスタ起動時のオフラインテスタ環境定義で定義する必要があります。