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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 テスタ・UAPトレース使用の手引


6.1.1 障害発生時の現象と原因

オンラインテスタに関連する障害の現象と,推定できる原因を,次の表に示します。

表6‒1 オンラインテスタに関連する障害の現象と原因

現象

原因

対策記述個所

オンラインテスタのコマンドが正常終了しません。

システム定義でオンラインテスタの使用を定義していません。

6.1.2(1)

オプションまたはコマンド引数の指定が誤っています。

コマンドの実行に必要なファイルが使用できません。

UAPトレース情報が取得できません。

システム定義でテスト対象を指定していません。

6.1.2(2)

システム定義で最大トレースファイル容量に0を指定しています。

システム定義でUAPトレース格納最大数に0を指定しています。

送信メッセージが取得できません。

システム定義でテスト対象を指定していません。

6.1.2(3)

システム定義で最大MCF送信メッセージファイル容量に0を指定しています。

送信メッセージ量が上限値を超えています。

会話型のサービス要求での送信データが取得できません。

システム定義で送信データの出力を指定していません。

6.1.2(4)

テスト対象のUAPが開始できません。

テストユーザIDを設定していません。

6.1.4(1)

システム定義でテスト対象を指定していません。

テスト対象外のUAPが開始できません。

システム定義でテスト対象を指定しています。

6.1.4(2)

テスト対象のUAPでdc_rpc_open関数がエラーリターンします。

システム定義でオンラインテスタの使用を定義していません。

6.1.4(3)

テスト対象のUAPがテストユーザID:_utoで再起動されます。

OpenTP1本体とオンラインテスタとの間でUAPの状態管理に矛盾があります。

6.1.4(4)

テスト対象のUAPが異常終了後に回復しません。

テスト対象のUAPがデバッガと連動しています。

6.1.4(5)

デバッガと連動するUAPでタイムアウトエラーが頻繁に発生します。

ユーザサービス定義の各監視時間に,適切な値を指定していません。

6.1.4(6)