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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 テスタ・UAPトレース使用の手引


6.1.4 UAPの障害

UAPに関する障害が発生した場合の対処方法を説明します。

〈この項の構成〉

(1) テスト対象のUAPを開始できない場合

次の処置をしたあと,再度UAPを起動してください。

(2) テスト対象外のUAPを開始できない場合

ユーザサービス定義でテスト対象に指定されている場合,テスト対象外に指定(test_modeオペランドにnoを指定)するか,またはその定義文を削除したあと,再度UAPを起動してください。

(3) テスト対象のUAPでdc_rpc_open関数がエラーリターンする場合

システムサービス構成定義で,オンラインテスタの使用が定義されていない場合,OpenTP1をいったん停止させ,オンラインテスタの使用を定義(uto_confオペランドにYを指定)したあと,再度OpenTP1を起動してください。

(4) テスト対象のUAPがテストユーザID:_utoで開始された場合

次のような場合,テスト対象のUAPがテストユーザIDに_utoを設定して再起動することがあります。

このとき,テストユーザIDに_utoを設定して再起動する旨を知らせるメッセージが出力されます。このUAPを別のテストユーザIDで実行したい場合は,UAPをいったん停止させたあと,再度起動してください。

(5) テスト対象のUAPが異常終了後に回復しない場合

テスト対象のUAPがデバッガと連動している場合,UAPが異常終了しても回復処理は行われません。このとき,UAPの回復を抑止する旨を知らせるメッセージが出力されます。このUAPを再起動する場合は,次の処置をしてください。

(6) デバッガと連動するUAPでタイムアウトエラーが頻繁に発生する場合

ユーザサービス定義の各監視時間の指定値によって,デバッガと連動して起動したUAPで,タイムアウトエラーが頻繁に発生する場合があります。タイムアウトエラーが発生した場合の現象と関連する定義の内容を,次の表に示します。

表6‒2 デバッガと連動するUAPで発生するタイムアウトエラーの現象と関連する定義内容

現象

関連するユーザサービス定義のset形式

dc_rpc_call関数がタイムアウトしてエラーリターンします。

set watch_time

タイムアウトエラーによって,該当するトランザクションブランチのプロセスが異常終了して,回復処理が行われます。その後,UAPが強制終了となります。

set trn_expiration_time

set trn_cpu_time

タイムアウトエラーによって,該当するUAPが異常終了して,UAPが強制終了となります。

set watch_next_chain_time

タイムアウトエラーによって,該当するUAPが異常終了しますが,サービスグループの閉塞が行われず,UAPは強制終了となります。

set term_watch_time