5.1.11 utoxsppsvc (XATMIインタフェースのSPPへのサービス要求)
(1) 名称
XATMIインタフェースのSPPへのサービス要求
(2) 形式
utoxsppsvc 〔-f 送受信制御ファイル名〕 サービス名 タイプトバッファ定義ファイル名 XATMI要求データファイル名 〔XATMI応答データファイル名〕
(3) 機能
XATMIインタフェースのSPPに対して,特定のサービスの実行を要求します。XATMIを使用したSPP以外のUAPに対してutoxsppsvcコマンドを実行すると,コマンドエラーとなります。
また,このコマンドは,シミュレートMHPに対しては使用できません。
(4) オプション
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-f 送受信制御ファイル名 〜〈パス名〉
会話型でサービス要求する場合に,送受信手順を定義した,送受信制御ファイルの名称を指定します。
(5) コマンド引数
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サービス名 〜〈1〜31文字の識別子〉
実行するサービスの名称を指定します。
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タイプトバッファ定義ファイル名 〜〈パス名〉
タイプトバッファの情報を定義した,タイプトバッファ定義ファイルの名称を指定します。
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XATMI要求データファイル名 〜〈パス名〉
サービス要求(コネクション確立)時の入力データを格納した,XATMI要求データファイルの名称を指定します。
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XATMI応答データファイル名 〜〈パス名〉
サービス実行中に受け取る受信データやサービス実行後の応答データを格納する,XATMI応答データファイルの名称を指定します。
このコマンド引数の指定を省略すると,応答データは破棄されます。
なお,出力先のファイルがすでにある場合,そのファイルに上書きして出力します。ファイルがない場合は,オンラインテスタがファイルを作成して出力します。
(6) 注意事項
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複数サービスとの会話はできません。
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サービス要求がリクエスト/レスポンス型か会話型かは,XATMI要求データファイル内の呼出し種別に設定します。
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リクエスト/レスポンス型のサービス要求で-fオプションを指定すると,無視して処理を続行します。会話型のサービス要求で-fオプションを省略すると,コマンドエラーとなります。
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トランザクション内からのサービス要求はシミュレートできません。
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送受信制御ファイル内に有効な行がない場合は,エラーにはなりませんが,コネクション確立要求直後にコマンドが終了します。
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受信データや応答データが一つも受け取れなかった場合,XATMI応答データファイルは作成されません。一つでもデータを受け取った場合は,その後エラーが発生してもファイルが作成され,エラーまでのデータは残ります。
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タイプトバッファ定義ファイルに指定したタイプトバッファ長と,XATMI要求データファイルやXATMI応答データファイルに指定したデータ長が異なる場合は,データファイルのデータ不正となります。
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タイプトバッファ定義ファイルに指定したタイプトバッファ長と,SPPが管理しているバッファ長が異なる場合,次のような現象が発生します。
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utoxsppsvcコマンドでのサービス要求のエラー
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utoxsppsvcコマンドでのデータ受信エラー
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SPPでのデータ受信エラー
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XATMI応答データファイルがすでにある場合,コマンド開始時にファイル内のデータを削除します。そのため,その後のデータ出力がなくても,ファイル内にあったデータは残りません。