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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 テスタ・UAPトレース使用の手引


3.3 ユーザが作成するファイル

オンラインテスタを使用するためにユーザが作成するテスタファイルの一覧,およびそのファイル名を,それぞれ以降の表に示します。

テスト用ディレクトリの作成については,「3.4.1 テスト用ディレクトリの作成」を参照してください。

表3‒3 ユーザが作成するテスタファイルの一覧

テスタファイル種別

用途と内容

作成タイミング

削除者

削除タイミング

サービス要求データファイル

RPC要求データファイル

RPCインタフェースのクライアントUAPシミュレート機能使用時,サービス要求先に渡すデータを格納します。

サービス要求前

ユーザ

任意

XATMI要求データファイル

XATMIインタフェースのクライアントUAPシミュレート機能使用時,サービス要求先に渡すデータを格納します。

サービス要求前

ユーザ

任意

サービス応答データファイル

RPC応答データファイル

RPCインタフェースのサーバUAPシミュレート機能使用時,サービス結果として応答するデータを格納します。

シミュレート対象のSPPの起動時

ユーザ

任意

XATMI応答データファイル

XATMIインタフェースのサーバUAPシミュレート機能使用時,サービス結果として応答するデータを格納します。

シミュレート対象のSPPの起動時

ユーザ

任意

XATMI受信データファイル

XATMIインタフェースの会話型のサービス要求の際に,UAPのtprecv関数で受信するデータを格納します。

サービス要求前,またはシミュレート対象のSPPの起動時

ユーザ

任意

MCF受信メッセージファイル

非同期型受信メッセージファイル

MCFシミュレート機能使用時,MHPのdc_mcf_receive関数に渡すメッセージを格納します。

サービス要求前

ユーザ

任意

同期型受信メッセージファイル

MCFシミュレート機能使用時,UAPのdc_mcf_recvsync関数やdc_mcf_sendrecv関数に渡すメッセージを格納します。

サービス要求前

ユーザ

任意

運用コマンド結果データファイル

運用コマンドシミュレート機能使用時,実行結果としてUAPに返すデータを格納します。

サービス要求前

ユーザ

任意

ユーザが作成するファイルは,次のファイルを除いたすべてのファイルで,オフラインテスタのものがそのまま使用できます。

・XATMI受信データファイル

・同期型受信メッセージファイル

・運用コマンド結果データファイル

ただし,複数のオフラインテスタ用データファイルをcatコマンドで一つのファイルに編集すれば,これらのファイルでもオフラインテスタで使用できます。

注※

クライアントUAPシミュレート機能使用時はサービス要求前に,サーバUAPシミュレート機能使用時はシミュレート対象のSPPの起動時に作成します。

表3‒4 ユーザが作成するテスタファイルに付けるファイル名

テスタファイル種別

ファイル名

サービス要求データファイル

RPC要求データファイル

任意

XATMI要求データファイル

サービス応答データファイル

RPC応答データファイル

$DCDIR/spool/uto/テストユーザID/ユーザサーバ名/svcサービス名※1

XATMI応答データファイル

$DCDIR/spool/uto/テストユーザID/ユーザサーバ名/xsvサービス名※1

XATMI受信データファイル

$DCDIR/spool/uto/テストユーザID/ユーザサーバ名/xrvサービス名※1,※2,※3

MCF受信メッセージファイル

非同期型受信メッセージファイル

$DCDIR/spool/uto/テストユーザID/xx....xx (xx....xxは任意)

同期型受信メッセージファイル

$DCDIR/spool/uto/テストユーザID/recv論理端末名称※4(ヘッダセグメントファイル:$DCDIR/spool/uto/テストユーザID/recvh論理端末名称)

運用コマンド結果データファイル

SPPのサービス関数で使用する場合

$DCDIR/spool/uto/テストユーザID/ユーザサーバ名/cmdサービス名※1

SUPとSPPのメイン関数で使用する場合

$DCDIR/spool/uto/テストユーザID/ユーザサーバ名/cmd

注※1

サービス名が11文字を超える場合,サービス名の先頭から5文字と末尾から6文字を合わせた名前にします。

(例)サービス名 "uapservice0001"の場合 → "uapsece0001"

注※2

サービス名が15文字を超える場合,サービス名の先頭からの15文字の中で,先頭から5文字と末尾から6文字を合わせた名前にします。

(例)サービス名 "uapxatmiservice0001"の場合 → "uapxaervice"

注※3

クライアントUAPシミュレート機能使用時は任意です。

注※4

dc_mcf_recvsync関数,dc_mcf_sendrecv関数の引数に設定した論理端末名称です。

〈この節の構成〉