3.2 環境変数の設定
複数のユーザが同じOpenTP1システムでテストを実行した場合,トレース情報などが混ざってテスト結果の確認が難しくなるおそれがあります。このため,オンラインテスタでは各ユーザごとにID(テストユーザID)を設定します。オンラインテスタはこのテストユーザIDによって,トレース情報やMCF送信メッセージの出力先ファイルを振り分けます。
テストユーザIDは,次の条件でユーザごとに固有の値を設定します。
設定する環境変数 |
設定する値の属性 |
文字数 |
---|---|---|
半角の英数字(a〜z,A〜Z,0〜9) |
4文字以内 |
テストユーザIDの設定によって,トレースファイルやMCF送信メッセージファイルをテストユーザIDごとに作成,使用するなどの管理ができます。
テストユーザIDは次のタイミングで取得します。
-
OpenTP1のdcsvstartコマンドによるUAPの起動時
-
ユーザサービス構成定義でのdcsvstartコマンド指定時
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オンラインテスタのutosppsvcコマンドおよびutoxsppsvcコマンドによるSPPへのサービス要求時
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オンラインテスタのutomhpsvcコマンドによるMHPへのサービス要求時
なお,テスト対象のUAPが正常終了処理中に,OpenTP1システムを強制停止(dcsvstopコマンドの-f指定)するか,システムダウンが発生すると,OpenTP1システムの再開始時にテストユーザIDを'_uto'と仮定して再度起動することがあります。その際,テストユーザIDを仮定して起動したことを知らせるメッセージを出力します。必要であれば該当するUAPをいったん停止させてから,再度dcsvstartコマンドで起動してください。