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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 テスタ・UAPトレース使用の手引


2.3 サーバUAPのシミュレート

オンラインテスタでは,サーバUAPの代わりとなってクライアントUAPが要求するサービスを実行できます。そのため,ユーザはサーバUAPがなくてもクライアントUAPをテストできます。これを,サーバUAPシミュレート機能といいます。

サーバUAPのシミュレートは,OpenTP1のコマンドで,シミュレートするサーバUAPを起動して実行します。ユーザは,あらかじめクライアントUAPに渡す応答データを,サービス応答データファイルに作成しておきます。クライアントUAPからサービス要求があると,オンラインテスタは応答データをファイルから読み込み,クライアントUAPに返します。

サービス応答データファイルには,シミュレートするUAPのインタフェース別に,次の2種類があります。

サーバUAPシミュレート機能を使用してクライアントUAPをテストする場合,シミュレートするサーバUAPがダミーSPPであることを,ユーザサービス定義で定義し,あらかじめ起動しておきます。ダミーSPPとは,サーバUAPシミュレート機能使用時に起動しても,実際にはプロセスが生成されないSPPのことです。

〈この節の構成〉