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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 テスタ・UAPトレース使用の手引


1.3 UAPトレースの概要

OpenTP1ではUAPの障害に備えて,UAPで使用したライブラリ関数の発行履歴を取得しています。この取得した情報から,エラーリターンした関数や,UAPがアクセスしようとした資源がわかります。この情報を編集出力することによって,ユーザはUAPに障害が起こった原因を解析でき,UAPを修正したり,システムを再構築したりする目安にできます。この機能をUAPトレースといいます。

UAPトレースでは,情報をSUP,SPP,およびMHPが稼働していたプロセス単位で取得します。

UAPトレースは,UAPが異常終了した際に次のファイルがあれば,自動でファイルに編集出力されます。

また,TP1/Server Baseのuatdumpコマンドで,ユーザが標準出力に編集出力させることもできます。uatdumpコマンドについては,「15.2.2 UAPトレースを編集出力する方法」を参照してください。

UAPトレースは,オンラインテスタやオフラインテスタを使った,UAPのテストにも使用できます。UAPのテストでは,UAPトレースでテスト処理の流れを解析できます。

オンラインテスタでは,TP1/Server BaseのUAPトレースでトレース情報を取得します。オフラインテスタでは,専用のトレース情報を取得します。