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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 テスタ・UAPトレース使用の手引


15.2.2 UAPトレースを編集出力する方法

UAPトレースを編集出力するには,次の二つの方法があります。

〈この項の構成〉

(1) 自動でファイルに編集出力する

UAPプロセスごとにOpenTP1が取得する異常終了情報を格納するファイルを,退避コアファイルといいます。UAPの異常終了時に退避コアファイルがあれば,UAPトレースはファイルに自動で編集出力されます。UAPトレースが編集出力されるファイルを,UAPトレース編集出力ファイルといいます。

退避コアファイルとUAPトレース編集出力ファイルのディレクトリとファイル名を,次の表に示します。

表15‒1 退避コアファイルとUAPトレース編集出力ファイルのディレクトリとファイル名

名称

ディレクトリ

ファイル名

退避コアファイル

$DCDIR/spool/save/※1

サーバ名n※2

UAPトレース編集出力ファイル

$DCDIR/spool/save/

サーバ名n.uat※2

注※1

プロセスサービス定義のprc_coresave_pathオペランドを指定している場合,退避コアファイルは,prc_coresave_pathオペランドに指定したディレクトリに退避します。

注※2

n:退避コアファイルの通番(1〜3)

ただし,OpenTP1の強制停止時(dcsvstop -dfコマンドの実行時,または実時間監視タイムアウトになったとき)に出力される退避コアファイルには,通番は付きません。

UAPトレースを自動でファイルに編集出力する場合の概要を,次の図に示します。

図15‒2 UAPトレースを自動でファイルに編集出力する場合の概要

[図データ]

(2) コマンドで標準出力に編集出力する

uatdumpコマンドを入力すると,UAPトレースは標準出力に編集出力されます。uatdumpコマンドの使用方法については,「15.2.3 uatdump(UAPトレースの編集出力)」を参照してください。

UAPトレースをコマンドで標準出力に編集出力する場合の概要を,次の図に示します。

図15‒3 UAPトレースをコマンドで標準出力に編集出力する場合の概要

[図データ]