15.2.3 uatdump(UAPトレースの編集出力)
- 〈この項の構成〉
(1) 名称
UAPトレースの編集出力
(2) 形式
uatdump {〔退避コアファイル名〕|-f 〔UAPトレースデータファイル名〕}
(3) 機能
指定したUAPトレースデータファイル,または退避コアファイルを編集して,標準出力に出力します。
オンラインテスタ(TP1/Online Tester)を使用しているノードでは,実行したすべての関数の出口情報と入り口情報を編集出力します。ただし,テスタ情報の出力は抑止するため,テスタ情報直後のデータが欠落する場合があります。
(4) オプション
-
-f UAPトレースデータファイル名 〜<パス名>
uap_trace_file_putオペランドにYを指定して取得したUAPトレースデータファイルを編集出力するときに,そのファイル名をパス名で指定します。
引数の指定を省略すると,UAPトレースデータファイル名には,コマンドを実行するカレントディレクトリ下のdcuat.mapが仮定されます。
(5) コマンド引数
-
退避コアファイル名 〜〈パス名〉
異常終了したUAPプロセスの退避コアファイルを,パス名で指定します。
引数の指定を省略すると,退避コアファイル名には,コマンドを実行するカレントディクトリ下のcoreが仮定されます。
(6) 出力メッセージ
メッセージID |
内容 |
出力先 |
---|---|---|
KFCA03100-E |
メモリ不足が発生しました。 |
標準エラー出力 |
KFCA03101-E |
オプションフラグが不正です。 |
標準エラー出力 |
KFCA03102-E |
指定したファイルはありません。 |
標準エラー出力 |
KFCA03103-E |
指定したファイルにトレースデータがありません。 |
標準エラー出力 |
KFCA03104-W |
トレースデータに不正な種別コードがあります。 |
標準エラー出力 |
KFCA03105-I |
ヘルプメッセージ。 |
標準出力 |
KFCA03110-E |
指定したファイルのトレースデータが破壊されています。 |
標準エラー出力 |
(7) 出力形式
uatdumpコマンドの出力形式については,「15.2.4 UAPトレースの編集出力形式」を参照してください。
(8) 注意事項
uap_trace_file_putオペランドにYを指定した場合,次の注意事項があります。
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取得したUAPトレースデータファイルを編集出力するときは-fオプションを指定してください。
-fオプションを指定しないと,UAPトレースが編集できないため,コマンドがエラーになります。
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uatdumpコマンドに-fオプションを指定して実行した場合,UAPへの影響を抑えるため,UAPトレースデータファイルをUAPと同期を取らずに参照します。このため,UAPが動作している最中にuatdumpコマンドを実行すると,タイミングによっては,最新の情報を取得できないことがあります。
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uatdumpコマンドに-fオプションを指定して実行した場合,UAPと同期を取らずにUAPトレースデータファイルを参照するため,KFCA03104-WやKFCA03110-Eメッセージが出力されることがあります。この場合,再度,-fオプションを指定してuatdumpコマンドを実行してください。
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UAPが動作している最中にuatdumpコマンドを実行すると,UAPの性能に影響をおよぼします。
uap_trace_file_putオペランドは,次のどれかの定義で指定します。
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システム共通定義
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ユーザサービスデフォルト定義
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ユーザサービス定義