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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 システム定義


mcfttim

〈このページの構成〉

名称

タイマ定義

形式

〔mcfttim  〔-t  "〔btim=時間監視間隔〕
                  〔mtim=未処理送信メッセージ滞留時間〕
                  〔rmtim=未処理受信メッセージ滞留時間〕"〕
           〔-p  "〔usertime=yes|no〕
                  〔timereqno=最大タイマ監視要求数〕
                  〔msgsize=最大メッセージ長〕
                  〔msgout=yes|no〕"〕〕

機能

MCFの時間監視に関する環境を定義します。

オプション

●-t

(オペランド)

btim=時間監視間隔 〜〈符号なし整数〉((1〜60))《1》(単位:秒)

MCF通信サービスで使用する時間監視間隔を指定します。

MCFの一部の時間監視では,指定した時間が経過したかどうか,この間隔ごとに調べます。監視時間の誤差は,時間監視間隔の大きさに影響して大きくなります。

mtim=未処理送信メッセージ滞留時間 〜〈符号なし整数〉((60〜65535))《180》(単位:秒)

未処理送信メッセージの滞留時間を指定します。

MCFの終了処理時に閉塞解除されている論理端末の出力キューに残っている未処理送信メッセージの滞留時間を監視します。終了処理が長時間終了しないのを防止できます。ただし,正常終了のときだけ有効です。

指定時間を超えても未処理送信メッセージが残っている場合は,送信されたものと見なして,終了処理を続行します。この場合,未処理送信メッセージを破棄して,未処理送信メッセージ廃棄通知イベント(ERREVTA)が通知されます。

ただし,dc_mcf_execap関数によるタイマ起動要求メッセージや閉塞されている論理端末の出力キューに残っている未処理送信メッセージは,未処理送信メッセージ滞留時間の監視対象とはなりません。OpenTP1の正常終了コマンド実行時にメッセージが残っていた場合は,すぐにメッセージが破棄され,ERREVTAが通知されます。

注意事項

監視時間の精度は秒単位です。また,タイマ定義(mcfttim -t)のbtimオペランドで指定する時間監視間隔でタイムアウトが発生したかどうかを監視しています。このため,このオペランドで指定した監視時間と実際にタイムアウトを検出する時間には秒単位の誤差が生じます。そのため,タイミングによっては,指定した監視時間よりも短い時間でタイムアウトすることがあります。

rmtim=未処理受信メッセージ滞留時間 〜〈符号なし整数〉((0〜65535))《0》(単位:秒)

未処理受信メッセージの滞留時間を指定します。

MCFの終了処理時に入力キューに残っている未処理受信メッセージの滞留時間を監視します。終了処理が長時間終了しないのを防止できます。ただし,正常終了,計画停止Aのときだけ有効です。

指定時間を超えても未処理受信メッセージが残っている場合,MCFは異常終了します。

ここで0を指定した場合,時間を監視しません。入力キューに残っている未処理受信メッセージがなくなるまで待ちます。

注意事項

監視時間の精度は秒単位です。また,タイマ定義(mcfttim -t)のbtimオペランドで指定する時間監視間隔でタイムアウトが発生したかどうかを監視しています。このため,このオペランドで指定した監視時間と実際にタイムアウトを検出する時間には秒単位の誤差が生じます。そのため,タイミングによっては,指定した監視時間よりも短い時間でタイムアウトすることがあります。監視時間が小さくなるほど,誤差の影響を受けやすくなりますので,監視時間は5(単位:秒)以上の値の設定を推奨します。

●-p

(オペランド)

usertime=yes|no 〜《no》

ユーザタイマ監視機能を使用するかどうかを指定します。

yes

ユーザタイマ監視機能を使用します。

no

ユーザタイマ監視機能を使用しません。

timereqno=最大タイマ監視要求数 〜〈符号なし整数〉((1〜10000))《16》

ユーザタイマ監視の要求数の最大値を指定します。

指定値に応じて静的共用メモリの容量を見積もる必要があります。静的共用メモリの見積もりは,「付録B.2 MCFサービス用の共用メモリの見積もり式」を参照してください。

msgsize=最大メッセージ長 〜〈符号なし整数〉((0〜256))《0》(単位:バイト)

指定した時間を超えた場合に,起動するMHPに渡すメッセージのセグメントの最大長を指定します。

指定値に応じて静的共用メモリの容量を見積もる必要があります。静的共用メモリの見積もりは,「付録B.2 MCFサービス用の共用メモリの見積もり式」を参照してください。

msgout=yes|no 〜《no》

次に示す場合のメッセージを出力するかどうかを指定します。

  • ユーザタイマ監視の取り消し関数が,DCMCFER_PARAM_TIM_ID(C言語),または70910(COBOL言語)でエラーリターンした場合にKFCA16518-Iを出力します。

  • タイムアウト発生時にKFCA16519-Iを出力します。

yes

メッセージを出力します。

no

メッセージを出力しません。