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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 システム定義


mcfttred

〈このページの構成〉

名称

最大処理多重度定義

形式

〔mcfttred  〔-m  最大処理多重度〕〕

機能

MCF通信プロセスの最大処理多重度を定義します。アプリケーション起動プロセスの場合は,この定義コマンドは省略してください。

オプション

●-m 最大処理多重度

 〜〈符号なし整数〉((1〜1000))《10》

MCF通信プロセスで,並行してメッセージ受信およびメッセージ送信を処理するコネクション数の最大値を指定します。

MCF通信プロセスは,複数のコネクションから同時期に受信したメッセージおよびUAPから,複数のコネクションに対して同時期に送信要求されたメッセージを,並行して処理できます。並行して処理できる多重度の上限値は,このオプションで指定します。ただし,高トラフィック状態でも,システムの環境によっては,定義で指定した値まで並行処理しない場合があります。この場合,むだにローカルメモリを使用していることになり,かえって性能に悪影響を与えていることがあります。最大処理多重度定義の指定値を1増すごとに,MCF通信プロセスが使用するローカルメモリが約32キロバイト(AIX 5Lの場合は約64キロバイト)増加します。

このオプションのチューニングは,メッセージ多重処理状況の表示コマンド(mcftlstrd)を実行した結果,またはMCF稼働統計情報を取得した結果から,現状の多重処理状況を把握してから行ってください。

なお,最大処理多重度定義の指定値よりコネクション定義の指定数が小さい場合,最大処理多重度は,コネクション定義の指定数になります。