分散トランザクション処理機能 OpenTP1 解説

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7.3.10 DNS,NIS使用時の注意事項

OpenTP1は,定義されたホスト名からIPアドレスを変換したり,RPC通信先を求めたりするために,DNSやNISを使用することがあります。これらの機能を使用するかどうかはOpenTP1を使用するOS環境の設定によって決定します。

DNS,NISが障害になると,トランザクション処理時間が長くなったり,OpenTP1が開始できなくなったり,またはUAPが開始できなくなったりする障害が発生する可能性があります。

障害発生を防ぐために,次の観点からシステム設計をしてください。

高信頼性に対する観点
DNSサーバ,NISサーバ障害時について設計する必要があります。
交代先の設計や,自サーバ内での解決方法を設計して信頼性を高めてください。
性能面に対する観点
DNS,NISを使用する場合,ホスト名からアドレスを求めるときに通信が発生することがあります。
そのオーバヘッドを考慮してシステムを設計してください。