分散トランザクション処理機能 OpenTP1 解説

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7.3.9 ネットワーク環境のチューニング方法

大規模システムを構築する場合に,ネットワーク環境によって発生しやすい障害を防止する方法について説明します。

OpenTP1のRPCは,TCP/IPのタイマ監視値をOSが実装しているタイマ値よりも小さい値で動作するように制御します。WANを経由した遠隔地との通信など,伝送効率の悪いネットワークを使用した場合,通信障害が発生することがあります。

このような場合,ユーザは,システム共通定義,ユーザサービス定義,およびユーザサービスデフォルト定義で次に示すオペランドを指定することで,問題を解消できます。

 
set ipc_conn_interval = コネクション確立監視時間
set ipc_send_interval = データ送信監視間隔
set ipc_send_count = データ送信監視回数
set ipc_header_recv_time = 通信制御データの受信監視時間
set ipc_backlog_count = コネクション確立要求を格納するキューの長さ