分散トランザクション処理機能 OpenTP1 解説

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6.3.1 マルチOpenTP1の形態

マルチOpenTP1では,複数のTP1/Server Baseをそれぞれ異なるOpenTP1ホームディレクトリにインストールします。

OpenTP1管理者は,それぞれのOpenTP1に必要です。この場合,OpenTP1管理者を同じ利用者としても,異なる利用者としてもかまいません。

マルチOpenTP1の形態の場合,それぞれのOpenTP1はOpenTP1識別子で区別されます。さらに,ネームサービスとプロセスサービスのポート番号は,OpenTP1ごとに異なる番号を指定してください。OpenTP1識別子とポート番号は,システム共通定義で指定します。マルチOpenTP1の環境設定については,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。

マルチOpenTP1を次の図に示します。

図6-8 マルチOpenTP1

[図データ]

<この項の構成>
(1) マルチOpenTP1のコマンドを振り分けるサンプル

(1) マルチOpenTP1のコマンドを振り分けるサンプル

マルチOpenTP1のノードにrshなどを使ってほかのノードからコマンドを実行する場合,どちらのOpenTP1でコマンドが実行されるかわかりません。そのため,ノード名を指定してコマンドを実行する必要があります。ノード名を指定してコマンドを実行するコマンド(シェルファイル)として,TP1/Server Baseのサンプルにdelvcmdコマンドが組み込んであります。

delvcmdコマンドの使い方については,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成の手引」にあるOpenTP1のサンプルの説明を参照してください。