系切り替え機能を使う場合，現用系と予備系のOpenTP1システム（TP1/Server Base）に必要なソフトウェアを次に示します。

• HAモニタ，TP1/High Availability
  系切り替え機能を使う場合に，必ず前提となる製品です。
  
• TP1/NET/High Availability
  系切り替え機能とメッセージ制御機能（MCF）を使う場合に前提となる製品です。
  

現用系と予備系で共通して使うハードウェアを次に示します。

• 共有ディスク装置
  系切り替え後に，実行系のOpenTP1から待機系のOpenTP1へ情報を引き継ぐために使う，ディスク（キャラクタ型スペシャルファイル）です。OpenTP1ファイルなど，系と系の間で引き継ぐ必要がある情報を格納します。
  共有できる装置はディスク装置などです。
  
• LAN
  OpenTP1のネームサービスで使うためのLANです。OpenTP1の通信で使います。
  このLAN以外にも，複数の系を保守するためのLAN（保守用LAN）が必要です。保守用LANは，OpenTP1の通信には使いません。主に，待機系へのリモートアクセスに使います。
  
• 監視パス
  互いの系の状態をやり取りするためのインタフェースです。HAモニタで使います。監視パスには監視リンクと監視専用LANがあります。現用系と予備系がそれぞれ一つずつのときは監視リンクを，現用系と予備系の合計が三つ以上のときは監視専用LANを使います。
  

系切り替え機能を使う場合の構成を次の図に示します。次の図に示す以外にも，互いの系を監視するためのハードウェアとソフトウェアが必要になります。必要となる資源については，マニュアル「高信頼化システム監視機能 HAモニタ」を参照してください。

図6-2　系切り替え機能を使う場合の構成