分散トランザクション処理機能 OpenTP1 解説

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5.3.4 ネットワーク障害の対策

<この項の構成>
(1) 通信制御装置,端末,回線の障害
(2) LANの障害
(3) マルチノード機能の構成での通信障害
(4) ノードリストファイル障害

(1) 通信制御装置,端末,回線の障害

コネクションに障害が起こった場合,エラーメッセージが出力されます。OpenTP1管理者は,エラーメッセージの内容を参照してエラーの原因に対処してください。対処後,コマンドを実行してコネクションを再び確立してください。

障害時の処置は,通信プロトコル対応製品で異なります。障害が起こったときの処置については,マニュアル「OpenTP1 プロトコル」の該当するプロトコル編を参照してください。

(2) LANの障害

LANに障害が起こると,ノードをわたるRPCの関数はクライアントUAPにエラーリターンします。各システムの管理者は,OS,およびハードウェアの障害時の処置に従って対処したあとに,システムを再実行してください。

(3) マルチノード機能の構成での通信障害

グローバルアーカイブジャーナルサービスと被アーカイブジャーナルノードのジャーナルサービスとの間で通信障害が起こった場合は,エラーメッセージが出力されます。OpenTP1管理者は,エラーメッセージの内容を参照してエラーの原因に対処してください。

上記の通信障害が起こった場合,アーカイブは実行されません。障害が対処されない状態のときにアンロードする必要がある場合は,被アーカイブジャーナルノードで個別にアンロードしてください。

(4) ノードリストファイル障害

ノード自動追加機能使用時に,ノードリストファイル障害が発生した場合,KFCA33615-Eメッセージまたは,KFCA33622-Eメッセージを出力後,ノードリストファイルへのアクセスを停止し,オンライン処理を続行します。

ノードリストファイルへのアクセスを停止後,OpenTP1再起動時に障害が回復し,正常にノードリストファイルを引き継げた場合,障害中に共用メモリ上で更新されたノード情報は,ノードリストファイルへ反映されていないため,前回終了時のノード情報を正しく引き継げないことがあります。

このような場合,OpenTP1では,オンライン後にノードリストの整合性確保によって,最新のノードリスト情報でノードリストを再構築します。

注※
OpenTP1管理者はエラーの原因に対処してから,OpenTP1を再開始してください。