分散トランザクション処理機能 OpenTP1 解説
OpenTP1の環境設定で実行する作業について説明します。ここに示す作業の詳細については,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。
OpenTP1管理者のユーザIDを設定します。ユーザIDには必ずパスワードを設定しておいてください。なお,OpenTP1システムはラージユーザIDには対応していないため,ラージユーザIDで登録しないでください。
OpenTP1管理者のグループIDに,OpenTP1専用の管理者グループを設定します。
構築するOpenTP1システムに必要な製品を,インストールします。
OpenTP1をインストールするディレクトリを設定します。このディレクトリの所有者はOpenTP1管理者を,所有者グループにはOpenTP1専用の管理者グループを設定します。
OpenTP1のコマンド(dcsetupコマンド)で,OpenTP1をOSに登録します。
OpenTP1ファイルシステムとして使用する領域を作成します。キャラクタ型スペシャルファイル上にOpenTP1ファイルシステムを作成するときに,ディスクパーティションを確保します。通常ファイル上にOpenTP1ファイルシステムを作成する場合は必要ありません。
OpenTP1のシステムサービス定義の定義ファイルを作成します。作成したシステム定義は,dcdefchkコマンドでチェックできます。
OpenTP1の運用コマンド実行に必要な環境変数を,OpenTP1管理者のログイン環境に設定します。環境変数DCDIRのディレクトリ名は,50バイト以内で設定してください。
OpenTP1で使う資源を確保します。資源を確保するときはdcmakeupコマンドを実行します。dcmakeupコマンドで確保する資源の量は,システムサービス定義の内容から自動的に解析されます。
OpenTP1ファイルシステムとして使用する領域を,OpenTP1のコマンド(filmkfsコマンド)で初期化します。OpenTP1ファイルシステム領域名は,49文字以内で指定してください。
OpenTP1のコマンド(filmkfsコマンド)で初期化済みの領域を,使用するOpenTP1ファイル固有のコマンド(jnlinit,stsinitなど)で初期化します。その後,必要な初期データを作成します。
UAPの実行形式ファイルやOpenTP1の各種定義ファイルなど,通常ファイル上で使用するファイルを作成します。
OpenTP1で提供している製品以外のリソースマネジャを使う場合には,trnlnkrmコマンドで該当するRMを登録します。拡張RM登録定義を作成してある場合は,trnlnkrmコマンドを実行する必要はありません。
trnmkobjコマンドで,トランザクション処理をするUAPに必要な,トランザクション制御用オブジェクトファイルを作成します。
OpenTP1で使用するUAPを作成します。メッセージ送受信機能を使う場合にはTP1/Message Controlの,メッセージキューイング機能を使う場合にはTP1/Message Queueの環境設定が完了してから,UAPを作成してください。
メッセージ送受信機能(TP1/Message Control)を使う場合には,次に示す作業をします。
メッセージキューイング機能(TP1/Message Queue)を使う場合には,次に示す作業をします。
TP1/NET/OSI-TP-Extendedを使ったOSI TP通信をする場合には,次に示す作業をします。
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