メッセージキューファイルは，MCFを使って相手システムとメッセージを送受信するときに使用する，OpenTP1ファイルシステム上のファイルです。入出力メッセージ用のディスクキューとして使用します。

入力キューは，入力メッセージを管理する待ち行列です。出力キューは，出力メッセージを管理する待ち行列です。

OpenTP1は，メッセージキューファイルを，キューグループという論理的な単位で運用します。これに対して，実際に入出力メッセージを取得するファイル実体を物理ファイルといいます。一つのキューグループは，一つの物理ファイルで構成します。メッセージキューファイルは，入力キュー用と出力キュー用に2種類作成します。ネットワークコミュニケーション定義の入出力キュー定義で，キューグループを入力キュー用と出力キュー用に対応づけます。また，入力キュー用と出力キュー用それぞれにメッセージキューサービス定義を作成し，キューグループと物理ファイルの対応関係を指定します。

ユーザは，メッセージキューサービス定義でキューグループに任意の名称（ID）を指定します。このキューグループIDを使用して，物理ファイルの使用率を監視するなど，メッセージキューファイルをキューグループ単位で運用します。

一つのキューグループをサービスグループ，または論理端末対応に分割して利用します。キューグループをサービスグループ，または論理端末ごとに分割した単位を，キューファイルといいます。対応するサービスグループ名，または論理端末名称がキューファイル名になります。

入力メッセージはサービスグループごと，出力メッセージは論理端末ごとにスケジュールされます。キューグループをサービスグループごと，論理端末ごとに分割して使用することで，同一資源にアクセスする場合の性能が向上します。

キューグループとキューファイルの関係を，次の図に示します。

図4-13　キューグループとキューファイルの関係

メッセージキューファイルを使用したメッセージ送受信については，「3.3.9　アプリケーションプログラムのメッセージ送受信」を参照してください。