OpenTP1で構築したサーバシステムへ，クライアント用のWSまたはPCからサービスを要求できる機能（OpenTP1クライアント機能　TP1/Client）について説明します。

なお，TP1/Client/WおよびTP1/Client/Pの詳細については，マニュアル「OpenTP1 クライアント使用の手引 TP1/Client/W，TP1/Client/P編」を参照してください。TP1/Client/Jの詳細については，マニュアル「OpenTP1 クライアント使用の手引 TP1/Client/J編」を参照してください。

• TP1/Clientの機能概要
  TP1/Clientの機能を次に示します。
  
  • TP1/Clientのリモートプロシジャコール
    TP1/ClientのUAP（CUP），Javaアプレット，Javaアプリケーション，またはJavaサーブレットからOpenTP1のSPPへサービスを要求します。TP1/Client/WまたはTP1/Client/Pを使用する場合は，CUPからトランザクションを開始して，SPPへサービスを要求することもできます。
    
  • TCP/IPプロトコルを使ったメッセージ送受信
    （TP1/Client/WおよびTP1/Client/Pでサポートします）
    CUPとOpenTP1のMHPで，メッセージを送受信できます。
    
  • XDM/DCCM3との通信
    CUP，Javaアプレット，Javaアプリケーション，またはJavaサーブレットからOpenTP1へリモートプロシジャコールを発行するのと同様の方法で，XDMなどの従来型システムと通信できます。
    
• TP1/ClientからOpenTP1へサービスを要求する準備
  OpenTP1がTP1/Clientからサービスを要求されたときに，その要求を受け付けるかどうかを判定する機能をユーザ認証機能といいます。
  ユーザ認証機能を使用するためには，認証を受けるログイン名とパスワードを，OpenTP1が動作するOSにユーザID（ユーザアカウント）としてあらかじめ登録しておく必要があります。なお，パスワードは，TP1/Clientのユーザ認証要求関数（dc_clt_cltin関数またはdc_clt_cltin_s関数）の引数logname，および引数passwdに指定する値です。
  ユーザ認証機能の使い方は，製品によって異なります。TP1/Client/W，およびWindows用のTP1/Client/Pの場合，CUPのコーディング時に，ユーザ認証機能の開始と終了を示す関数（dc_clt_cltin関数，dc_clt_cltout関数）を呼び出します。
  なお，TP1/Client/Jを使用する場合は上記の準備は不要です。
  

＜この節の構成＞

3.5.1　TP1/Clientのリモートプロシジャコール

3.5.2　TCP/IPプロトコルを使ったメッセージ送受信

3.5.3　XDM/DCCM3との通信