分散トランザクション処理機能 OpenTP1 解説
マルチサーバを指定したUAP(SPP,またはMHP)のプロセス制御を,例を使って示します。ユーザサービス定義でプロセス制御に関して,次の表のように指定したとします。
表3-14 ユーザサービス定義での指定
定義項目 | サービスグループ名 | 合計 | ||
---|---|---|---|---|
G1 | G2 | G3 | ||
常駐プロセスの数 | 2 | 1 | 1 | 4 |
サービスグループ内のプロセスの最大数 | 4 | 2 | 2 | 8 |
スケジュールプライオリティ | 1 | 2 | 3 | 該当しない |
このとき同時に起動できるSPPとMHPのプロセスの最大数を6とします。サービスグループG1,G2,G3の常駐プロセス数の合計が4なので,動的に起動できるプロセスはあと二つになります。その二つを,サービスグループG1,G2,G3がスケジュールプライオリティに従って利用します。プロセス制御の流れを次の表に示し,時間の経過とともにプロセスの制御の流れを説明します。
表3-15 プロセス制御の流れ
時間の経過 | サービス要求 | サービスグループ名 | ||
---|---|---|---|---|
G1 | G2 | G3 | ||
1 | オンライン開始 | ○○ | ○ | ○ |
2 | G1,G3にサービス要求 | ●● | ○ | ● |
3 | G1,G3のサービス要求増加 | ●●▲ | ○ | ●▲ |
4 | G1のサービス要求さらに増加 | ●●▲▲ | ○ | ● |
5 | G2にサービス要求 | ●●▲▲ | ● | ● |
6 | G2のサービス要求増加 | ●●▲▲ | ● | ● |
7 | G1のサービス要求低下 | ●●▲ | ●▲ | ● |
以上のようにOpenTP1では,SPPとMHPに対するサービス要求を,プロセスを制御することで効率的に処理しています。
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