分散トランザクション処理機能 OpenTP1 解説
OpenTP1では,相手システムへのメッセージの送信を次のようにスケジュールします。
OpenTP1では,コネクションで接続されている論理端末間で,先入れ先出し(FIFO)とメッセージの優先度に従って送信しています。
一つのメッセージが複数のセグメントから構成される場合,各セグメントを連続して送信します。一つのメッセージを送信後,次のメッセージを論理端末に送信します。複数のUAPからの送信要求に対する処理順序は,UAP共通定義(mcfmuap)の-cオプションのorderオペランドで指定します。論理端末への送信順序を次の図に示します。
図3-39 論理端末への送信順序
UAPが送信するメッセージの種類によって,優先度が異なります。一つの論理端末に対して異なる種類のメッセージが送信待ちの場合,優先度の高いものから先に送信します。同じ種類のメッセージの場合は,FIFOで順次送信します。
メッセージ種別ごとの送信優先度を次の表に示します。
表3-7 メッセージ種別ごとの送信優先度
メッセージ種別 | 送信優先度 |
---|---|
応答メッセージ | 高 |
一方送信メッセージ(優先) | 中 |
一方送信メッセージ(一般)/問い合わせメッセージ | 低 |
OpenTP1では,FIFOによる送信順序と,送信優先度による送信順序とを組み合わせて送信しています。FIFOと送信優先度の組み合わせ送信順序を次の図に示します。
図3-40 FIFOと送信優先度の組み合わせ送信順序
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