分散トランザクション処理機能 OpenTP1 解説

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

3.2.4 XATMIインタフェースの通信

XATMIインタフェースとは,X/Openで規定するDTPモデルに準拠した,クライアント/サーバ形態の通信をするAPIです。OpenTP1では,XATMIインタフェースを使って,UAPプロセス間で通信できます。

XATMIインタフェースの通信は,通信プロトコルにTCP/IPとOSI TPのどちらでも使えます。

XATMIインタフェースの通信を使用できるのは,SUPSPPです。SUPとSPPの両方に,XATMIインタフェース定義ファイルから作成したスタブを結合しておいてください。

MHPを作成するときには,XATMIインタフェースの関数は使えません。

XATMIインタフェースの通信については,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成の手引」を参照してください。

<この項の構成>
(1) XATMIインタフェースの通信形態
(2) サービスの要求方法
(3) 通信に使用するデータ

(1) XATMIインタフェースの通信形態

XATMIインタフェースでは,次に示す通信形態を提供します。

XATMIインタフェースの通信の概要を次の図に示します。

図3-25 XATMIインタフェースの通信の概要

[図データ]

注※ リクエスト/レスポンス型サービスの通信の,応答を返さない形態は,サービス要求をトランザクションにできません。

(2) サービスの要求方法

サービスを要求するときは,サーバUAPのサービス関数を識別する名称(サービス名)を引数に設定して,通信する関数を呼び出します。

(3) 通信に使用するデータ

XATMIインタフェースの通信では,プロセス間の通信で使用するデータの型を設定します。XATMIインタフェースの通信で使用する,型付きのデータを格納するバッファを型付きバッファタイプトバッファ)または型付きレコードタイプトレコード)といいます。