分散トランザクション処理機能 OpenTP1 解説

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

2.4.1 メッセージキューイング機能の特長

メッセージキューイング機能の通信では,UAPがキューマネジャへメッセージを登録したり,キューマネジャからメッセージを取り出したりして通信します。UAPが通信先のあて先をメッセージに設定して登録すれば,キューマネジャが通信相手のキューマネジャへメッセージを送信します。

キューにメッセージを登録する場合もメッセージを取り出す場合も,通信する相手のUAPと同期を取らなくて済みます。そのため,UAPでは任意のタイミングでメッセージを扱え,電子メールのような通信ができます。

UAPからキューへアクセスするときには,MQIというAPIを使います。MQIはキューマネジャで共通であるため,コーディングした処理をほかのキューマネジャのシステムで使えるようにしています。

UAPから登録されたメッセージを格納するキューをメッセージキューといいます。メッセージキューには,キューマネジャの目的別に各種のキューを格納できます。メッセージキューを格納するファイルを,MQAキューファイルといいます。キューの種類については,マニュアル「TP1/Message Queue 使用の手引」を参照してください。

メッセージキューイング機能を使った処理の概要を次の図に示します。

図2-6 メッセージキューイング機能を使った処理の概要

[図データ]