COBOL2002 使用の手引 操作編

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9.1.1 使用できない機能

ここでは,UNIX64 COBOL2002で使用できない機能について説明します。

<この項の構成>
(1) 機能
(2) サービスルーチン

(1) 機能

UNIX64 COBOL2002では使用できない機能を次に示します。

表9-1 UNIX64 COBOL2002で使用できない機能

機能名 OS 説明
HP-UX
(IPF64)
AIX
(64)
Linux
(x64)
Linux
(IPF64)
画面節(SCREEN SECTION)による画面操作 × × 画面節(SCREEN SECTION)を使用して画面の入出力をします。
画面節(WINDOW SECTION)による画面操作 × × 画面節(WINDOW SECTION)を使用して画面の入出力をします。
バイトストリーム入出力サービスルーチン × × × COBOLのレコード定義に依存しないで,Cプログラムなどで作成したバイナリファイルの入出力をするサービスルーチンです。
XMAP3を使用した書式印刷機能 × × × × 書式と行データを重ね合わせる印刷(書式オーバレイ印刷)や,印刷制御付きの行データを印刷します。
リモートファイルアクセス機能 × × × × 接続されているほかのワークステーションやPC上にある,ISAMを使用する索引編成ファイルにアクセスします。
通信節による画面操作 × × × × ディスプレイとの間で画面データを送受信したり,プリンタに帳票データを送信したりします。
データコミュニケーション機能 × オンラインコントロールプログラムを経由して,端末,ファイル,またはほかのプログラムとメッセージを受け渡します。
CGIプログラム作成支援機能 × × × × COBOL2002で作成したプログラムをCGIプログラムとして利用するための機能です。
Unicode機能 × × COBOLが扱うデータをUnicodeとして扱うことで,プログラム間およびファイル入出力では,Unicodeでやり取りをする機能です。
数字項目のけた拡張機能 × × 数字項目(外部10進項目,内部10進項目)および数字定数で扱えるけた数の上限を18けたから38けたに拡張する機能です。
XML連携機能 × × × × COBOLプログラムから,XMLデータをCOBOLのレコードとして入出力します。
Cosminexus連携機能 × 日立アプリケーションサーバCosminexusのJavaアプリケーションから,COBOLプログラムをJavaBeansまたはEJBとして呼び出します。

(凡例)
○:使用できる
×:使用できない

(2) サービスルーチン

UNIX64 COBOL2002では使用できないサービスルーチンを次に示します。

表9-2 UNIX64 COBOL2002で使用できないサービスルーチン

サービスルーチン名 OS 説明
HP-UX
(IPF64)
AIX
(64)
Linux
(x64)
Linux
(IPF64)
CBLADDPAIR × × × × CGIリストの最後に「名前」と「値」の対を追加します。
CBLCGIINIT × × × × 受け取ったフォーム情報からCGIリストを作成します。
CBLCGITRACE × × × × CGIプログラムの作成を支援します。サービスルーチンのトレース情報をファイルに出力します。
CBLCONVERTTEXT × × × × テキスト文字列を実体参照形式に変換し,出力します。
CBLCREATELIST × × × × CGIリストを新たに作成します。
CBLDELETEPAIR × × × × CGIリストの現在のポイント位置の「名前」と「値」の対を削除します。
CBLDESTROYLIST × × × × CGIリストを削除し,領域を解放します。
CBLDISPLAYTEXT × × × × テキスト文字列を出力します。
CBLENDREPEAT × × × × CGIリストに,HTML拡張言語のREPEATで終端を認識する終端インジケータを追加します。
CBLFILLTEMPLATE × × × × HTMLテンプレートをインタプリットし,動的なWebページを出力します。
CBLFINDNEXTPAIR × × × × CGIリストの,次のポイント位置から「名前」をキーにして検索し,「値」を取得します。
CBLFINDPAIR × × × × CGIリストの先頭ポイント位置から「名前」で検索し,「値」を取得します。
CBLGETENV × × × × 環境変数の値を取得します。
CBLGETPAIR × × × × CGIリストの現在のポイント位置から「名前」と「値」の対を取得します。
CBLGETPAIRNEXT × × × × CGIリストの現在のポイント位置から「名前」と「値」の対を取得し,ポイント位置を進めます。
CBLHTMLBEGIN × × × × HTMLの先頭部分を出力します。
CBLHTMLEND × × × × HTMLの終端部分を出力します。
CBLLISTCOUNT × × × × CGIリストから「名前」と「値」の対の数を取得します。
CBLPRINTENV × × × × CGI環境変数の値をHTML形式で出力します。
CBLPRINTLIST × × × × CGIリストの内容をHTML形式で出力します。
CBLSENDERROR × × × × エラーメッセージをHTML形式で出力します。
JCPOPUP × × 表形式のデータ項目を主画面とは別の画面に表示し,選ばれたブロック番号をインタフェース領域に格納します。

(凡例)
○:使用できる
×:使用できない