Hitachi

AIX Hitachi HA Booster Pack for AIX


habhd_lsvgコマンド

制御グループのアクセス制御状態および登録されたVGの一覧を出力します。

〈このページの構成〉

構文

habhd_lsvg
habhd_lsvg 制御グループID
habhd_lsvg -v VG名 [VG名 ...]

説明

指定された制御グループに登録されたVG,または指定されたVGについて,アクセス制御状態を標準出力に出力します。

パラメタを省略すると,すべての制御グループについて,登録されたVGの一覧とともに,制御グループのアクセス制御状態を標準出力に出力します。このとき,出力されるVGの一覧は,所属する制御グループIDが小さい順に出力され,同一制御グループ内では登録順に(先に制御グループに登録されたVGが先になるように)出力します。また,1行につき一つのVGの情報を出力します。

制御グループIDの値を指定すると,指定された制御グループに登録されたすべてのVGについて,アクセス制御状態を標準出力に出力します。

-vオプションを指定した場合は,VG名にVGの名称を表す文字列を指定します。指定されたVGについて,登録先の制御グループとその制御グループのアクセス制御状態が標準出力に出力されます。なお,VG名は複数個指定することもできます。

このコマンドを実行するユーザは,root権限を持っていなければなりません。

表示フォーマット

このコマンドの出力内容は,次に示す形式から構成されます。

CGPID Mode    status  VGName
   nn sssssss sssssss ssssssss
表2‒3 表示パラメタ名称一覧

パラメタ名称

意味

CGPID

制御グループIDを出力します。

  • バージョン01-10まで

    制御グループIDの値には0〜19が表示されます。

  • バージョン01-11以降

    制御グループIDの値には0〜49が表示されます。

Mode

アクセス制御状態。状態に応じて次の内容を表示します。

rw

リード/ライト共に許可

ro

リードだけ許可(ライト禁止)

disable

リード/ライト共に禁止

status

アクセス制御が正常かどうかを診断した結果を出力します。

valid

アクセス制御が正常です。

invalid

異常が発生し,アクセス制御が無効になっています。

なお,-vオプションを指定しない場合は,VGが一つも登録されていない制御グループに対しては,(none)が表示されます。

本欄にinvalidが出力された場合は,該当VGをhabhd_unregvgで除外したあと,habhd_regvgで再登録することによって回復することができます。

VGName

登録されたVGのVG名を出力します。-vオプション指定しない場合は,VGが一つも登録されていない制御グループに対して,(none)が表示されます。

終了コード

0

正常終了しました。

1

処理中にエラーが発生しました。

使用例

次に示す例は,ID=0〜2の制御グループのアクセス制御状態と登録されたVGの一覧を出力しています。ここで,各制御グループの状態と,登録されたVGは表2-4の対応になっていると仮定します。

表2‒4 habhd_lsvg実行例での環境

制御グループID

アクセス制御状態

登録されたVG

0

リード/ライト共に許可

vg00,vg01,vg02

1

リードだけ許可(ライト禁止)

vg03,vg04

2

リード/ライト共に禁止

(なし)

  1. ID=0の制御グループの状態を出力します。

    # habhd_lsvg 0
    CGPID Mode    status  VGName
        0 rw      valid   vg00
        0 rw      valid   vg01
        0 rw      valid   vg02
  2. ID=1の制御グループの状態を出力します。

    # habhd_lsvg 1
    CGPID Mode    status  VGName
        1 ro      valid   vg03
        1 ro      valid   vg04
  3. ID=2の制御グループの状態を出力します。

    # habhd_lsvg 2
    CGPID Mode    status  VGName
        2 disable (none)  (none)
  4. vg01の状態を出力します。

    # habhd_lsvg -v vg01
    CGPID Mode    status  VGName
        0 rw      valid   vg01