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AIX 分散トランザクションゲートウェイ DF/GW Version2 運用ガイド


はじめに

このマニュアルは分散トランザクションゲートウェイ DF/GW Version2(Distributing Facility/Gateway Version2)の機能と使い方について説明したものです。

〈はじめにの構成〉

■ 対象読者

DF/GW Version2を使用して異なるプロトコル間でAP間通信をする方で,オンラインやUNIXオペレーティングシステムの基礎的な知識を持っている方を対象としています。

■ マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す章と付録から構成されています。

第1章 概要

DF/GW Version2を使用した分散トランザクションシステムの特長,およびソフトウェア構成について説明しています。

第2章 分散トランザクションゲートウェイ機能

異なるプロトコルを使用している2つの分散トランザクションシステムを接続するゲートウェイ機能について説明しています。

第3章 環境の作成

DF/GW Version2の環境設定方法,および分散トランザクションシステムの構築に必要なDF/GW Version2の定義について説明しています。

第4章 UAPインタフェース

ホストのUAPがDF/GW Version2を使用して,TPサービスプリミティブ操作用API機能によるAP間通信をする場合のインタフェースについて説明しています。

第5章 開始と終了

DF/GW Version2の開始方法と終了方法について説明しています。

第6章 ユティリティ

ユティリティの概要と各ユティリティ(コマンド)の機能,および操作方法について説明しています。

第7章 障害対策

DF/GW Version2を使用した分散トランザクションシステムに障害が発生した場合の対策方法,およびシステムが取る処置について説明しています。

第8章 メッセージ

DF/GW Version2が出力するメッセージ,および異常終了コードについて説明しています。

付録A DF/GW構成定義例

DF/GW Version2のシステム構成例,および構成定義例について説明しています。

付録B MQ通信管理プログラムエラー時の理由コードの意味と対策

MQ通信管理プログラムエラー時の理由コードの意味と対策について説明しています。

付録C FTP通信管理プログラムエラー時の理由コードの意味と対策

FTP通信管理プログラムエラー時の理由コードの意味と対策について説明しています。

■ 関連マニュアル

AIXマニュアル

VOS3マニュアル

■ 読書手順

このマニュアルは,次の表に従ってお読みいただくことをお勧めします。

このマニュアルを読む目的

記載個所

DF/GW Version2を使用した分散トランザクションシステムの概要について知りたい。

1章

分散トランザクションゲートウェイ機能について知りたい。

OSI TPプロトコルとTCP/IPプロトコル間でのゲートウェイ機能について知りたい。

2.1

DF/GW Version2を使用したAP間通信の形態について知りたい。

2.2

DF/GW Version2の環境設定方法,および分散トランザクションシステムの構築に必要なDF/GW Version2の定義について知りたい。

DF/GW Version2の環境作成手順について知りたい。

3.1

DF/GW Version2のディレクトリおよびファイル構成について知りたい。

3.2

スーパユーザがする環境設定について知りたい。

3.3

DF/GWシステム管理者がする環境設定について知りたい。

3.4

DF/GW Version2の定義方法について知りたい。

3.5

TPサービスプリミティブ操作用API機能を使用してAP間通信をする場合のインタフェースについて知りたい。

ダイアログを確立するときのインタフェースについて知りたい。

4.1

TPサービスプリミティブのメッセージの形式について知りたい。

4.2

DF/GW Version2の開始方法と終了方法について知りたい。

DF/GW Version2の開始方法について知りたい。

5.1

DF/GW Version2の終了方法について知りたい。

5.2

DF/GW Version2が提供するユティリティについて知りたい。

ユティリティ(コマンド)の概要について知りたい。

6.1

環境設定ユティリティについて知りたい。

6.2

システム制御ユティリティについて知りたい。

6.3

状態表示ユティリティについて知りたい。

6.4

DF/GW Version2を使用した分散データベースシステムに障害が発生したときの対処方法について知りたい。

DF/GW Version2に障害が発生したときの対処方法について知りたい。

7.1

TP1/Message Queueに障害が発生したときの対処方法について知りたい。

7.2

DF/GW Version2の運用時に出力されるメッセージやコードについて知りたい。

8章

■ このマニュアルで使用する記号

このマニュアルで説明のために使用している記号を次に示します。

文法記述記号

文法記述記号

意味

〔 〕

この記号で囲まれている項目は,省略できることを示します。

{ }

この記号で囲まれている複数の項目の中から,1つを選択することを示します。

項目の区切りは|で示します。

この記号の直前の項目を繰り返して指定できます。

{{ }}

この記号で囲まれている複数の項目が,1つの繰り返し項目の単位であることを示します。

この記号で区切られた項目は選択できることを示します。

_(下線)

この記号で示す項目は,当該オペランドを省略した場合の省略時解釈値を示します。

属性表示記号

属性表示記号

意味

この記号のあとに,ユーザ指定値の属性を示します。

〈 〉

ユーザ指定値の構文要素を示します。

《 》

ユーザが値を指定しなかった場合に仮定される値を示します。

(( ))

ユーザ指定値の指定できる範囲を示します。

構文要素記号

構文要素

意味

英字

英大文字(A〜Z),英小文字(a〜z)を指定できます。

英数字

英字と数字(0〜9)を指定できます。

識別子

次の条件を満たす文字,または文字列を指定できます。

  • 先頭が英字

  • 英数字で構成される文字,または文字列

記号名称1

次の条件を満たす文字,または文字列を指定できます。

  • 先頭が英大文字または特殊文字($,#,@)

  • 英大文字,数字および特殊文字で構成される文字,または文字列

記号名称2

英数字,ピリオド(.),および特殊文字($,#,@)で構成される文字,または文字列を指定できます。

符号なし整数

数字を指定できます。

パス名

AIXでファイルパス名として許される任意の文字,および文字列を指定できます。

MQ文字列

英数字,ピリオド(.),スラント(/),下線(_),およびパーセント(%)で構成される文字,または文字列を指定できます。

■ 図中で使用する記号

このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。

[図データ]

■ このマニュアルでの表記

このマニュアルでは,製品名を次のように表記しています。

表記

製品名

TP1/Message Queue

uCosminexus TP1/Message Queue

TP1/Message Queue - Access

uCosminexus TP1/Message Queue - Access

TP1/NET/Library

uCosminexus TP1/NET/Library

TP1/NET/OSI-TP

uCosminexus TP1/NET/OSI-TP

TP1/Server Base

uCosminexus TP1/Server Base

■ 本文中で使用する英略語

このマニュアルで使用する英略語を次に示します。

英略語

英字での表記

AP

Application Program

APDU

Application Protocol Data Unit

API

Application Programming Interface

FTP

File Transfer Protocol

LAN

Local Area Network

LU

Logical Unit

MQI

Message Queue Interface

OSI

Open Systems Interconnection

OSI TP

OSI Transaction Processing

TCP/IP

Transmission Control Protocol/Internet Protocol

TP

Distributed Transaction Processing

TPSU

Transaction Processing Service User

UAP

User Application Program

■ KB(キロバイト)などの単位表記について

1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。