トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker Object Transaction Monitor ユーザーズガイド

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2.9.2 稼働統計情報のファイル運用

稼働統計情報ファイルの格納ディレクトリを次の表に示します。

表2-9 稼働統計情報ファイルの格納ディレクトリ

ファイルの種類 使用するOS 格納ディレクトリ
稼働統計情報ファイル UNIX $TSCSPOOL/utt/sts/TSC識別子/dcopltrc
Windows %TSCSPOOL%\utt\sts\TSC識別子\dcopltrc
稼働統計情報ファイルのバックアップファイル UNIX $TSCSPOOL/utt/sts/TSC識別子/spool/save
Windows %TSCSPOOL%\utt\sts\TSC識別子\spool\save

稼働統計情報ファイルのファイル名は,sts_nnn(nnn:001〜256)です。sts_001から開始し,ファイルがいっぱいになったとき,またはオンラインの再開時にメッセージを出力して世代を切り替えます。世代数は,tscstartコマンドの-TSCStatsFileCountオプションで指定できます。デフォルトでは3世代のファイルを使用し,世代はラウンドロビン方式で切り替えられます。

稼働統計情報ファイルの世代切り替えを次の図に示します。

図2-26 稼働統計情報ファイルの世代切り替え

[図データ]

稼働統計情報ファイルはTSCデーモンの開始時に作成され,TSCデーモンの終了時には,バックアップファイル格納ディレクトリにコピーが作成されます。稼働統計情報ファイルのバックアップファイル名はsts_nnn.bk1およびsts_nnn.bk2(nnn:001〜256)です。