トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker Object Transaction Monitor ユーザーズガイド

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2.2.5 接続先情報ファイル

ユーザは,tscgetrefコマンドを使用して接続先情報ファイルを作成します。接続先情報ファイルは,tscgetrefコマンドのオプションに指定された条件(TSCノード,接続経路,および接続方法など)を満たす,一つ以上のプロセスの情報を含むテキストファイルです。

接続先情報ファイルの形式を次に示します。

 
ファイル管理情報
レコード1
レコード2
    :
 

先頭の1行はOTMが使用するファイル管理情報で,2行目以降の各行はプロセスを表すレコードです。一つのレコードはシャープ(#)をデリミタ(区切り文字)とする,次に示す形式です。

[図データ]

(凡例)
項目 意味
TSCドメイン名称 TSCノードが属するTSCドメインのTSCドメイン名称です。
TSC識別子 TSCノードのTSC識別子です。
接続経路 TSCノードへの接続経路です。TSCデーモンに直結する場合は"0",TSCレギュレータを経由してTSCデーモンに接続する場合は"1"が設定されます。
接続方法 TSCノードへの接続方法です。TPBrokerのスマートエージェントを使用する接続は"0",IOR文字列を使用する接続は"1"が設定されます。
IPアドレス TSCノードのIPアドレスです。マルチホームドホスト環境では,TSCデーモンまたはTSCレギュレータの開始時に-TSCMyHostオプションに指定したIPアドレスまたはホスト名称に対するIPアドレスです。
ポート番号 TSCデーモンまたはTSCレギュレータのポート番号です。接続経路が"1"かつ接続方法が"0"の場合,"0"が設定されます。
IOR文字列 TSCデーモンまたはTSCレギュレータのIOR文字列です。接続方法が"0"の場合,何も設定されません。

作成した接続先情報ファイルの保存,削除,移動,および複製はユーザが任意に実行できます。また,次に示す規則に従ってテキストエディタなどで編集できます。

接続先情報ファイルはテキスト形式のファイルなので,FTPコマンドなどで転送する場合はテキストモードで実行してください。