トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker Object Transaction Monitor ユーザーズガイド
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サーバアプリケーションプロセスの内部には,多重化されたスレッドが生成されます。ユーザはスレッドを多重化する数を指定できます。スレッド上には,オブジェクトのインスタンスが常駐します。一つのスレッド上に,複数の種類のオブジェクトのインスタンスを常駐させることができます。
オブジェクトを常駐化することで,次のようにスレッドを制御できます。
- スレッド単位でのリソースの割り当て
サーバアプリケーションプロセス内で同時に実行されるインスタンスの数は,スレッドの数と同じです。そのため,必要なリソースは,スレッドの数と同じになります。
サーバアプリケーションではスレッド単位の初期化処理ができます。また,そのスレッドで必要なリソースを準備できます。準備したリソースは,そのスレッド上に常駐するオブジェクトのインスタンスで共用して使用できます。リソースがスレッド単位に準備できるため,リソース使用時の排他処理が不要になります。
- オブジェクトインスタンスが動作するスレッドの固定
一つのオブジェクトインスタンスに関係するリクエストの処理は,必ず同じスレッド上で動作するように制御されます。また,オブジェクトインスタンスの初期化処理をするためのコンストラクタや終了処理をするためのデストラクタも同じスレッド上で呼び出されます。これによって,スレッドに関連する処理が容易になります。
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