トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker Object Transaction Monitor ユーザーズガイド
TPBroker OTMはコンピュータ間,スレッド間,およびプロセス間の負荷情報を交換し負荷分散します。また,同じ種類のオブジェクトに対応するスケジュール用キューの間で,負荷情報を交換して負荷分散します。
負荷分散をすることで,次のように制御できます。
- ロードバランスの調整
負荷情報の交換の間隔や負荷バランスの度合いを調整することによって,システム構成やネットワーク環境に適した負荷分散を実現できます。
- ローカルのTSCノードの優先
TSCノードはシステムプロセスであるTSCデーモンやサーバアプリケーションなどで構成するプロセスの集合です。複数のTSCノードに同じ種類のオブジェクトがある場合,通常,各TSCノードに同量のリクエストが割り当てられます。しかし,リクエストを受け付けたTSCノードのオブジェクトのインスタンスに優先的に割り当てるように指定できます。
- 異常終了時の縮退
同じオブジェクトを複数のサーバアプリケーションプロセスに割り当てることができます。その場合,一つのサーバアプリケーションプロセスが異常終了しても,残りのサーバアプリケーションプロセスで縮退してリクエストを処理できます。
また,同じオブジェクトを複数のTSCノードに配置できます。その場合,一つのTSCノードが異常終了しても,残りのTSCノードで縮退してリクエストの処理を続行できます。
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