Hitachi Multi Payment Network communications server for Biller
運用中に各プロセスで障害が発生すると,システムの回復が必要になります。ここでは,各プロセスで障害が発生した場合の通信サーバfor Billerの処理,およびシステムを回復させるための対処について説明します。
なお,構成の違いによってその方法は異なります。運用している通信サーバfor Billerの構成に合わせて処理してください。
HA構成の場合,各プロセスでの障害が発生したときは,次のように対処してください。
表9-4 各プロセスでの障害と対処(HA構成の場合)
障害が発生したプロセス | 通信サーバfor Billerの処理 | ユーザーの対処 |
---|---|---|
共通ソフトウェア | 系切り替えを行います。 | 障害が発生した要因を取り除いたあと,OpenTP1を待機サーバとして起動し,予備系として待機させてください。 |
HiRDB(通信サーバfor Billerと同一マシン上にセットアップする場合)※1 | 出力されるメッセージに従って障害が発生した要因を取り除いたあと,HiRDBおよびOpenTP1を待機サーバとして起動し,予備系として待機させてください。 HiRDBの障害の対処方法については,マニュアル「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB システム運用ガイド」を参照してください。 |
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HiRDB(通信サーバfor Billerと別のマシンにセットアップする場合) | HiRDBがダウンしたことで,正常な系切り替えが行われず,通信サーバfor Billerもダウンします。 | 出力されるメッセージに従って障害が発生した要因を取り除いたあと,HiRDBを再起動してください。また,OpenTP1を待機サーバとして起動し,予備系として待機させてください。 HiRDBの障害の対処方法については,マニュアル「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB システム運用ガイド」を参照してください。 |
OpenTP1 | 系切り替えを行います。 | 障害が発生した要因を取り除いたあと,OpenTP1を待機サーバとして起動し,予備系として待機させてください。 |
プロセス監視デーモン | OSで再起動します。 | − |
制御電文受信CUP 業務電文受信CUP |
ダウンした制御電文/業務電文受信CUPを再起動します。また,一定時間内に一定回数以上障害で停止した場合,系切り替えを行います。 | 障害が発生した要因を取り除いたあと,OpenTP1を待機サーバとして起動し,予備系として待機させてください。 |
収納カウンタ情報取得SPP※1 | ダウンしたSPPを再起動します。ただし,SPPサービスが閉塞した場合,系切り替えを行います。 | 障害が発生した要因を取り除いたあと,OpenTP1を待機サーバとして起動し,予備系として待機させてください。 |
収納業務受付SPP※1 | ||
業務系SPP※1 | ダウンした業務系SPPを再起動します。ただし,SPPサービスが閉塞した場合,収納機関単位で業務系SPPをすべて強制停止します。この場合,該当する収納機関サービスは停止します。この障害に該当しない収納機関サービスには影響ありません。 | 障害が発生した要因を取り除いたあと,状況に応じて該当する収納機関サービスを再起動してください。また,状況に応じてOpenTP1を再起動してください。 |
監視プロセス | 系切り替えを行います。 | 障害が発生した要因※2を取り除いたあと,OpenTP1を再起動してください。 |
クラスタ構成の場合,各プロセスでの障害が発生したときは,次のように対処してください。
表9-5 各プロセスでの障害と対処(クラスタ構成の場合)
障害が発生したプロセス | 通信サーバfor Billerの処理 | ユーザーの対処 |
---|---|---|
共通ソフトウェア | 障害が発生した通信サーバfor Billerだけ強制停止します。 | 障害が発生した要因を取り除いたあと,OpenTP1および通信サーバfor Billerを再起動してください。※1 回復したあとは,クラスタ構成の通信サーバとして運用できます。 |
HiRDB | 出力されるメッセージに従って障害が発生した要因を取り除いたあと,HiRDB,OpenTP1および通信サーバfor Billerを再起動してください。※1 回復したあとは,クラスタ構成の通信サーバとして運用できます。 HiRDBの障害の対処方法については,マニュアル「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB システム運用ガイド」を参照してください。 |
|
OpenTP1 | 障害が発生した要因を取り除いたあと,OpenTP1および通信サーバfor Billerを再起動してください。※1 回復したあとは,クラスタ構成の通信サーバとして運用できます。 |
|
プロセス監視デーモン | OSで再起動します。 | − |
制御電文受信CUP 業務電文受信CUP |
ダウンした制御電文/業務電文受信CUPを再起動します。また,一定時間内に一定回数以上障害で停止した場合,障害が発生した通信サーバfor Billerだけ強制停止します。 | 障害が発生した要因を取り除いたあと,OpenTP1および通信サーバfor Billerを再起動してください。 |
収納カウンタ情報取得SPP※2 | ダウンしたSPPを再起動します。ただし,SPPサービスが閉塞した場合,障害が発生した通信サーバfor Billerだけ強制停止します。 | 障害が発生した要因を取り除いたあと,OpenTP1および通信サーバfor Billerを再起動してください。※1 回復したあとは,クラスタ構成の通信サーバとして運用できます。 |
収納業務受付SPP※2 | ||
業務系SPP※2 | ダウンした通信サーバの業務系SPPを再起動します。ただし,SPPサービスが閉塞した場合,収納機関単位で業務系SPPをすべて強制停止します。この場合,ほかの通信サーバの業務系SPPが起動していれば,この障害に該当する収納機関サービスは停止しません。 | 障害が発生した要因を取り除いたあと,該当する収納機関サービスを再起動してください。 |
監視プロセス | 障害が発生した通信サーバfor Billerを強制停止します。 | 障害が発生した要因※3を取り除いたあと,OpenTP1および通信サーバfor Billerを再起動してください。 |
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