Hitachi Multi Payment Network communications server for Biller
HiRDBに作成するテーブルの種類と,それぞれのテーブルの概要について説明します。
各収納サービス共通のテーブルと,収納サービスごと,および収納機関コードごとに分けて作成するテーブルがあります。収納サービスの種類に合わせて,必要なテーブルを作成してください。作成が必要なテーブルの一覧を次に示します。
表5-1 作成が必要なテーブル一覧
テーブル名 |
収納サービスの種類 |
地方税・地公体料金 |
一般料金 |
国庫金 |
電文履歴格納用テーブル |
○ |
○ |
○ |
収納カウンタ情報格納用テーブル |
◎ |
◎ |
◎ |
納付情報格納用テーブル |
○ |
− |
− |
請求情報格納用テーブル |
− |
○ |
− |
消込情報格納用テーブル |
○ |
○ |
− |
対象金融機関情報格納用テーブル |
○ |
○ |
− |
対象収納機関情報格納用テーブル |
◎ |
◎ |
− |
障害情報格納用テーブル |
◎ |
◎ |
◎ |
状態管理情報格納用テーブル※ |
◎ |
◎ |
◎ |
国庫金納付情報格納用テーブル |
− |
− |
○ |
国庫金消込情報格納用テーブル |
− |
− |
○ |
国庫金対象金融機関情報格納用テーブル |
− |
− |
○ |
- (凡例)
- ◎:作成が必要なテーブル(各収納サービス共通のテーブル)
- ○:作成が必要なテーブル(収納サービスごと,および収納機関コードごとに分けて作成するテーブル)
- −:該当なし
- 注※
- クラスタ構成で構築,運用する場合だけに必要です。
各テーブルについて説明します。
- 電文履歴格納用テーブル
通信サーバfor BillerとMPNセンタとの間で送受信した電文の履歴が格納されます。なお,電文履歴格納用テーブルは,通信サーバシステム定義に定義してある収納機関コードごとに必要です。それぞれ,サンプルSQLファイルを編集して作成します。SQLファイルの項目は,地方税・地公体料金用,一般料金用,国庫金用で異なります。
- 収納カウンタ情報格納用テーブル
通信サーバfor BillerがMPNセンタから取得した収納カウンタ情報が格納されます。収納カウンタ情報には,通信サーバfor BillerとMPNセンタとの間の収納情報の集計値が含まれています。収納カウンタ情報格納用テーブルは,構築するシステムに一つだけ必要です。サンプルSQLファイルを編集して作成します。
- 納付情報格納用テーブル
通信サーバfor Billerに登録された納付情報が格納されます。納付情報には請求金額や期限などが含まれています。なお,納付情報格納用テーブルは,通信サーバシステム定義に定義してある収納機関コードごとに必要です。それぞれ,サンプルSQLファイルを編集して作成します。
- 請求情報格納用テーブル
通信サーバfor Billerに登録された請求情報が格納されます。請求情報には請求金額や期限などが含まれています。なお,請求情報格納用テーブルは,通信サーバシステム定義に定義してある収納機関コードごとに必要です。それぞれ,サンプルSQLファイルを編集して作成します。
- 消込情報格納用テーブル
料金の支払いによって,通信サーバfor Billerに登録された消込情報が格納されます。消込情報には処理日時や支払い方法などが含まれています。なお,消込情報格納用テーブルは,通信サーバシステム定義に定義してある収納機関コードごとに必要です。それぞれ,サンプルSQLファイルを編集して作成します。SQLファイルの項目は,地方税・地公体料金用と一般料金用で異なります。
- 対象金融機関情報格納用テーブル
収納業務の対象となる金融機関についての情報が格納されます。金融機関情報は,受信した照会,消込,取消依頼電文が,収納業務の対象となる金融機関から送信されたかどうかを判断するために使用されます。
通信サーバfor Billerでは,金融機関情報を基に,収納委託契約のある金融機関から送られた電文であるかどうかを確認します。そのため,収納機関の委託契約の内容に合った金融機関情報を設定したテーブルを作成する必要があります。
なお,対象金融機関情報格納用テーブルは,通信サーバシステム定義に定義してある収納機関コードごとに必要です。それぞれ,サンプルSQLファイルを編集して作成します。SQLファイルの項目は,地方税・地公体料金用と一般料金用で異なります。
- 対象収納機関情報格納用テーブル
通信サーバfor BillerがMPNセンタから受信した消込依頼電文,および再送確認電文に対する応答電文を作成する時に必要な,収納機関情報が格納されます。収納機関情報には収納機関名(カナ・漢字)が含まれます。
通信サーバfor Billerが応答電文を作成する際,処理を必要とする収納情報がDBにない場合,受信電文内の収納機関コードに対応するデフォルトの収納機関名として,収納機関情報を使用します。そのため,収納機関名を設定したテーブルを作成する必要があります。なお,この収納機関名は,通信サーバシステム定義に定義したすべての収納機関コードに対応しています。通信サーバシステム定義の収納機関コードを追加・削除した場合は,収納機関情報の変更コマンド(hmpnrcvctl)で収納機関情報を追加・削除してください。収納機関情報の変更コマンドについては,「10.3 コマンドの詳細 hmpnrcvctl(収納機関情報の変更)」を参照してください。
なお,対象収納機関情報格納用テーブルは,構築するシステムに一つだけ必要です。サンプルSQLファイルを編集して作成します。
- 障害情報格納用テーブル
電文履歴として取得されずに破棄される電文を不正電文情報と呼びます。MPNセンタからの依頼電文受信直後,および収納業務プログラム応答直後の不正電文情報がDBの障害情報格納用テーブルに格納されます。なお,障害情報格納用テーブルは,構築するシステムに一つだけ必要です。サンプルSQLファイルを編集して作成します。
- 状態管理情報格納用テーブル
クラスタ構成で構築,運用する場合だけに必要です。通信サーバfor Billerの開閉局制御用の情報が格納されます。なお,状態管理情報格納用テーブルは,構築するシステムに一つだけ必要です。サンプルSQLファイルを編集して作成します。
- 国庫金納付情報格納用テーブル
通信サーバfor Billerに登録された納付情報が格納されます。納付情報には請求金額や期限などが含まれています。なお,国庫金納付情報格納用テーブルは,通信サーバシステム定義に定義してある収納機関コードごとに必要です。それぞれ,サンプルSQLファイルを編集して作成します。
- 国庫金消込情報格納用テーブル
料金の支払いによって,通信サーバfor Billerに登録された消込情報が格納されます。消込情報には処理日時や支払い方法などが含まれています。なお,国庫金消込情報格納用テーブルは,通信サーバシステム定義に定義してある収納機関コードごとに必要です。それぞれ,サンプルSQLファイルを編集して作成します。
- 国庫金対象金融機関情報格納用テーブル
収納業務の対象となる金融機関についての情報が格納されます。金融機関情報は,受信した照会,消込,取消依頼電文が,収納業務の対象となる金融機関から送信されたかどうかを判断するために使用されます。
通信サーバfor Billerでは,金融機関情報を基に,収納委託契約のある金融機関から送られた電文であるかどうかを確認します。そのため,収納機関の委託契約の内容に合った金融機関情報を設定したテーブルを作成する必要があります。
なお,国庫金対象金融機関情報格納用テーブルは,通信サーバシステム定義に定義してある収納機関コードごとに必要です。それぞれ,サンプルSQLファイルを編集して作成します。
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