Hitachi Multi Payment Network communications server for Biller
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プロセス別トレースのトレースファイルサイズおよびトレースファイル数の見積もり方法を説明します。トレースファイルサイズおよびトレースファイル数は,それぞれ通信サーバシステム定義(通信サーバfor Biller共通定義)のTRC_FILE_SIZEおよびTRC_FILE_NUMに指定します。
次に,トレースファイルサイズおよびトレースファイル数の見積もり方法を示します。
- 業務電文の件数,およびトレースを保管する日数を見積もる
次の項目の見積もりをしてください。
- 1日当たりに受信する業務電文(単位:件)
- トレース情報を保存する期間(単位:日)
- (例)
- 1日当たりに受信する業務電文=10,000件
- トレース情報を保存する期間=3日
- 総ファイルサイズを算出する
手順1で見積もった値から,総ファイルサイズを算出してください。
総ファイルサイズは,次の式によって算出します。トレースにはエラーメッセージなども出力されるため,手順1で見積もった値に安全係数1.25を掛けてください。
総ファイルサイズ=1行当たりに出力するトレース量(バイト)×1日当たりに受信する業務電文(件)×1業務電文のトレース取得回数(回)×トレース情報を保存する期間(日)×1.25 |
1行当たりに出力するトレース量は平均220バイトです。1業務電文のトレース取得回数は8回です。
220(バイト)×10,000(件)×8(回)×3(日間分)×1.25=66,000,000(バイト)
この場合は,約66MBのファイルサイズが必要です。
- トレースファイルサイズとトレースファイル数を決める
手順2で見積もった値から,トレースファイルサイズおよびトレースファイル数を見積もります。トレースファイルは複数個設定できます。トレースファイルサイズおよびトレースファイル数は,次の二つの方法で見積もることができます。
- トレースファイルサイズから見積もる場合
トレースファイル数(ファイル)=総ファイルサイズ(バイト)÷トレースファイルサイズ(バイト) |
- (例)一つのトレースファイルサイズを6,600,000バイトと仮定した場合
- 66,000,000(バイト)÷6,600,000(バイト)=10(ファイル)※1
- この場合,通信サーバシステム定義に指定する値は次のようになります。
- TRC_FILE_NUM=10
- TRC_FILE_SIZE=6,600,000※2
- 注※1
- 算出したトレースファイル数の値が整数でなかった場合は,小数点第一位を切り上げてください。
- 注※2
- 通信サーバシステム定義に指定する時には,桁区切りの「,」を入れないでください。
- トレースファイル数から見積もる場合
トレースファイルサイズ(バイト)=総ファイルサイズ(バイト)÷トレースファイル数(ファイル) |
- (例)トレースファイル数を6と仮定した場合
- 66,000,000(バイト)÷6(ファイル)=11,000,000(バイト)※1
- この場合,通信サーバシステム定義に指定する値は次のようになります。
- TRC_FILE_NUM=6
- TRC_FILE_SIZE=11,000,000※2
- 注※1
- 算出したトレースファイルサイズの値が整数でなかった場合は,小数点第一位を切り上げてください。
- 注※2
- 通信サーバシステム定義に指定する時には,桁区切りの「,」を入れないでください。
- 注意
- システム構築時に,テストを実施する場合を除き,トレースファイル数には,2以上を指定してください。
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